いつもと違う口臭に注意! 口臭の原因となる病気

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口臭 病気「今までに嗅いだことのない口臭がする」、「子どもの口臭がひどいんだけど、もしかして病気?」と、口臭に悩んではいませんか?

口臭の中は、重大な病気の兆候である場合があります。そこで今回は、口臭を引き起こす病気や、その症状をご紹介します。

症状に思い当たる方は、すぐに病院に行きましょう。

1.口臭を引き起こす病気

口臭を引き起こす病気は、口の中だけでなく、他の体の不調が原因となっていることがあります。体の部位に分けてお話しします。

1-1.口内の病気(歯周病、虫歯、ドライマウス、口腔がん)

■歯周病

歯と歯茎の間にある、歯周ポケットが落ちくぼみ、その奥に歯垢や歯石がつき、膿がたまります。それによりにおいの原因となる物質が発生します。

〈症状〉
・腐敗したたまねぎのようなにおいがある
・歯肉に腫れや赤みがある
・歯磨きをすると血が出る
・歯が長くなったように感じる
・歯がぐらつく  など

〈対処方法〉
・歯科医院に行く
・免疫力を高め、細菌の繁殖を防ぐ
・正しい歯磨きで、歯垢がつかないようにする

■虫歯

虫歯虫歯が進行してくると、歯がとけて発酵したり、神経が腐ったりして、においが出ることがあります。

〈症状〉
・壊疽(えそ)臭がある
・歯の痛み
・歯に穴が開いている  など

〈対処方法〉
・歯科医院に行って、虫歯を治療する

■ドライマウス

唾液の分泌量が少なく、口内が乾く病気です。唾液の分泌が少ないと、口内の細菌は増殖するため、においが出ます。

〈症状〉
・口内が乾いている
・乾燥した食べ物が食べにくい
・舌に痛みがある
・口内がネバついている  など

〈対処方法〉
・水分を意識的に摂る
・よく噛んで食べる
・アメやガムで常に唾液を出すように意識する

■口腔がん

舌がん、頬粘膜がん、歯肉がんなど、口内にできるがんにより、口臭が発生することがあります。

〈症状〉
・しこりがある
・粘膜に白斑、潰瘍(かいよう)がある  など

〈対処方法〉
・早めに歯科医院に行く

1-2.耳鼻咽喉系(蓄膿症、咽頭がん、咽頭炎)

■蓄膿症

鼻水鼻の奥にある副鼻腔と言われる穴で炎症が起こり、たまった膿(うみ)から出たにおいが口臭となることがあります。また、鼻での呼吸が苦しく、口呼吸をして口内が乾燥することによって口臭が起こることもあります。

〈症状〉
・膿のにおいがある
・鼻水が黄色っぽい
・頭痛がする
・鼻がつまる
・頬や目の周りが痛い  など

〈対処方法〉
・耳鼻咽喉科に行く

■咽頭がん

初期から症状が出るため、他のがんに比べて、早期に発見されることが多いです。声帯に出ることが多く、よく声を出す人、汚れた空気を吸うことなどが原因となります。風邪の症状と似たところがありますが、症状が長引いている場合は病院に行きましょう。

〈症状〉
・のどが痛い
・声がかれる
・血痰が出る
・呼吸がしにくい
・食べ物が飲み込みにくい  など

〈対処方法〉
・耳鼻咽喉科に行く

■咽頭炎

喉に炎症が起き、喉が痛くなったり、声が出にくくなったりします。ウイルスによるもので、風邪の症状の一つとしても表れます。うがいで防ぐことができます。

〈症状〉
・のどが痛い
・声が出にくい
・食べ物が飲み込みにくい
・せきや痰が出る  など

〈対処方法〉
・耳鼻咽喉科に行く

1-3.呼吸器系(気管支炎、肺炎)

■気管支炎

マスク気管支に炎症ができ、せきや痰などが出ます。延焼している部分が化膿していると、膿のにおいが口臭となってあらわれることがあります。

〈症状〉
・腐敗した血液のおようなにおいがする
・せきをすると胸の奥が痛い
・のどが痛い
・乾燥した場所や冷たい空気の場所に行くとせきが出る

〈対処方法〉
呼吸器科に行く

■肺炎

肺に炎症ができ、膿のにおいが肺から口に上がって、口臭の原因となることがあります。

高齢者は、一般的な肺炎の症状がなく、食欲の低下といった症状しか見られないこともあるので、注意が必要です。

〈症状〉
・腐敗した血液のようなにおいがする
・せきや痰が出る
・深く呼吸をすると、胸の痛みがある
・息が苦しい
・熱がある  など

〈対処方法〉
呼吸器科に行く

1-4.胃がん

初期の段階では見つかりにくく、日本人の多くに見られるがんの一つです。内視鏡やレントゲン検査などで見つかることが多いため、定期的に検診を行うことで早期発見につながります。

がん細胞が死に、そのにおいが血液に溶け込み、口臭となります。

〈症状〉
・壊疽臭がする
・食欲がない
・腐卵臭がする
・吐き気がする
・胃の痛みがある
・吐血  など

〈対処方法〉
消化器科へ行く

1-5.肝機能の低下

ストレスやお酒の飲み過ぎなど、肝臓に負担がかかった時に肝臓の働きが弱まった時に口臭が起こることがあります。肝臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれることが多く、肝臓が弱っていても気づきにくいのが特徴です。

〈症状〉
・ドブ、カビ(重症の場合はアンモニア)のようなにおいがする
・皮膚や眼球が黄色みがかる
・食欲不振
・吐き気がある
・倦怠感がある
・睡眠障害  など

〈対処方法〉
消化器科に行く

1-6.糖尿病

糖質の消化・分解が上手く行われなくなり、ケトン体という物質が生じ、甘酸っぱいにおいが息や尿から出るようになります。

症状に自分で気づくことが少なく、健康診断などで見つかることが多いです。放っておくと、高血圧が悪化したり、三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)を引き起こしたりすることがあります。

〈症状〉
・甘酸っぱいにおいがする
・のどが乾く
・倦怠感がある
・立ちくらみがある
・尿の回数が多い
・体重が減る  など

〈対処方法〉
内科や内分泌代謝科に行く

2.口内の環境を整える方法

歯磨き口臭を引き起こす可能性のある病気を紹介しましたが、口臭の多くは、口内環境の悪化が原因です。口内環境が良い状態を保つための、正しい口腔ケアの方法をお話しします。

2-1.正しい歯磨きの方法

・歯ブラシは力を入れずに使う
歯に当てた時、ブラシの毛が広がらないくらいの力加減がベストです。力を入れすぎて、ブラシの毛が広がると歯に毛の先端が当たらないため、汚れが落とせません。

・歯は1~2本ずつ磨く
歯ブラシを小刻みに動かし、一度に1~2本の歯を磨きます。細かく歯ブラシを動かすことで、歯の生えている方向や、デコボコした部分の汚れも残さず落とすことができます。

・境目を磨く
歯と歯肉の間、歯と歯の間にも、歯ブラシを当てるように意識しましょう。歯垢や汚れは、こうした歯ブラシが届きにくい場所によくたまります。

・デンタルフロスを使う
歯磨きだけでは、歯垢や歯と歯の間にたまった食べかすを取り除くことができません。1日に1回はデンタルフロスを使い、歯ブラシでは取れにくい、歯と歯の間の汚れを取り除きましょう。

寝ている間は細菌が増えやすいため、夜の歯磨き後に行うのが最もおすすめのタイミングです。

デンタルフロスの使い方は、下記のページで詳しく説明しています。
出典:SUNSTAR デンタルフロス/歯間ブラシの使い方

2-2.マウスウォッシュを使う

どんなに歯についた汚れを落としても、口内の細菌を完全に取り切るのは難しくなります。そこで、歯周病予防としても効果的なのが、歯磨き後のマウスウォッシュです。

マウスウォッシュは、口臭を消すという認識が強いかもしれませんが、殺菌・除菌の効果のあるものがあります。

口内の菌を殺すことで、歯周病の予防のほかに、口内炎の予防効果も得られます。

〈マウスウォッシュを使うポイント〉
・夜寝る前がベストタイミング
夜寝ている間が、菌が繁殖するため、繁殖をふせぐためにも夜寝る前が効果的です。タイミングとしては、歯磨きやデンタルフロスでお手入れした後がおすすめです。

・口内の全体に洗口液を行き渡らせる
マウスウォッシュを口に含み、20~30秒間ブクブクして、口の中全体にマウスウォッシュを行き渡らせます。歯ブラシの入りにくい口の中の隅々も意識しましょう。

※お子さまに使用する場合は、自分でブクブクして吐き出せるくらいになってからご使用ください。

3.本当はにおっていない「自臭症」に注意

それほど口臭が強くないのに、ものすごくにおっていると思ってしまう、「自臭症」という病気があります。

・自臭症の原因
他人からにおいを指摘されたことや、自分が話している時に、相手が鼻を押さえるような仕草をしていたことなどの原因により、自分の口臭に過敏になってしまうという特徴があります。

・自臭症の症状
相手の仕草が気になる、口臭のことで頭がいっぱいになって集中力が低下する、人と会話ができない、などの症状が表れ、外出ができなくなってしまうこともあります。

・口臭がないことを確認してもらう
信頼のおける知り合いや家族に、本当ににおっているのか、口臭を確認してもらってください。それも、1度だけでなく、毎日、あるいは1日に何度か行います。

自臭症は、自分は臭くないということに確信を持ち、納得することが大切です。

・自臭症の疑いがあれば病院へ
深刻な病気を抱えているわけでもなく、口内にもトラブルガ見当たらないにもかかわらず、口臭が気になって仕方がないという場合は、病院に行きましょう。

病院は、精神科や心療内科などをおすすめします。自臭症は、体ではなく心が大きく関係しています。

4.まとめ

口臭の原因となる病気をご紹介しましたが、心当たりのある症状があった場合は、すぐに病院に行ってください。

簡単に見つけにくい病気も多いので、早期発見のためにも、日頃から健康診断や人間ドッグを定期的に受けることが大切です。

この記事は2016年7月11日(月)時点の情報になります。
また、記事の内容には個人差がございますのでご了承ください。

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