あせもの症状と予防法とは?症状が似ている病気も紹介!

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あせも 症状
「あせもの症状を知りたい」「自分や子供が今あせもになっているのか確かめたい」と思っていませんか?

あせもは子供にできやすいものだと思っている方も多いですが、最近では猛暑やエコの推奨といった背景があり、大人のあせもも増えてきています。

今回は、あせもの症状やあせもの症状や治し方についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

1 おさらい!あせもってなに?

足 蒸れ1
あせもは、汗をたくさんかくことで、汗が出てくるところ、汗腺に汗が詰まって起こります。
また、汗以外にも皮脂や常在菌、絆創膏の残りカスなどが汗が出るところをふさいでしまうことでも起こります。

汗腺が汗で詰まると、皮膚の表面に汗を流すことができず、皮膚の中に汗がたまってしまいます。そうなると、周囲の細胞を圧迫してしまい炎症になってしまうのです。

あせもは汗をかきやすい、高温多湿の梅雨や夏の時期に発症することが多いです。

あせもの症状ができやすいところは、首やヒジ、ヒザの裏側などです。
衣類で締め付けられることが多い、襟元やベルト周り、女性であれば下着で締め付けられている部分もあせもになりやすいと言われています。

また、赤ちゃんは湿度が高くなりやすいおむつで覆われている部分にあせもの症状が出やすいと言われています。

2 分類別!あせもの症状

子供 汗疹
あせもの症状といえば、赤いブツブツが肌に出る状態を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、あせもは汗が汗腺のどの部分で詰まったかによって、3つに分類することができます。
あせも図
それぞれのあせもの症状をご紹介します。

あせもの分類1 水晶様汗疹 すいしょうようかんしん

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)は、皮膚の角層付近で汗が詰まることによって起こるあせもです。
水晶様汗疹
水晶様汗疹は皮膚に1~3mm程の小さな水ぶくれ(水疱)ができます。

炎症などの症状はなく、かゆみや赤みなどの自覚症状もないと言われています。
しばらくすると乾いて、自然と薄皮が剥がれ、数日以内には治ることが多いです。

皮膚のすぐそばで汗が詰まるため症状が軽く、気づかないうちに完治していることもあります。

ただ、汗をこまめに拭いたり、涼しい場所で過ごすなどの対策をしないと、何度でもあせもになってしまいます。
後章でお伝えするあせもの予防法をぜひ実践してください。

あせもの分類2 紅色汗疹 こうしょくかんしん

紅色汗疹(こうしょくかんしん)は、表皮内で汗が詰まってしまうことで起こるあせもです。一般的にイメージされる赤みのあるあせもです。
紅色汗疹
皮膚が炎症を起こし、赤いブツブツができます。また、皮膚のかゆみや軽い痛みなどの症状があります。

汗をこまめに拭いたり、着替えやシャワーの回数を増やす、部屋を涼しくするなどの対策をすれば、数日で症状はおさまると言われています。

しかし、紅色汗疹にはかゆみがありますので、子供だと掻き潰してしまい雑菌が入って膿んでしまう可能性があります。
また、大人でも衣服がすれてしまい、こすれた部分から雑菌が入ってしまうこともあります。
そのため、あせも用の塗り薬や炎症を抑えるステロイド外用剤を使うことで、かゆみを抑えることをおすすめします。

なお、ステロイド外用剤には強さのランクがあります。もちろん、市販されているステロイド外用薬は、説明書をしっかり読んで使えば安心して使うことができます。

ただ、部位やあせもの重症度に合わせて使い分けた方が、より効果的です。
症状が気になる方は、皮膚科の医師の診察を受けて薬をもらったり、ドラッグストアにいる薬剤師に相談することをおすすめします。

あせもの分類3 深在性汗疹 しんざいせいかんしん

深在性汗疹は、日本での発症はまれな重症のあせもです。
深在性汗疹
熱帯地方や高温多湿の環境で長時間を作業していると発症すると言われます。

皮膚の内側の真皮や表皮の下層で汗腺が詰まってしまうことで起こります。

症状は、体中の広い範囲に平たい発疹がでて、体のだるさやめまい、動悸なども起こることがあります。

また、汗をかくことが難しくなるので体温調節がうまくできなくなり、熱中症になる危険もあります。

日本ではめったに発症しないあせもですが、炎天下での長時間の作業をするときは気をつけましょう。

3 あせもの症状に似ている病気

あせも かゆみ
あせもの症状といえば、赤いブツブツ(湿疹)を思い浮かべる方が多いと思います。

あせも以外にも湿疹が出る病気があり、症状が似ているものがありますのでご紹介します。

ただ、自己判断で自然治癒に任せたり、軟膏などを塗ってしまうと治るのに時間がかかってしまう可能性もあります。
少しでも気になる場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

3-1 異汗性湿疹(いかんせいしっしん)

手のひらや足の裏、指の側面に小さな水ぶくれができます。水ぶくれが近くにあると一つになって大きな水ぶくれになることもあります。
かゆみや痛みの症状があります。

何もしなくても2~3週間で皮膚がめくれて治ることもありますが、再発を繰り返す特徴があります。
症状が長引いたり、何度も同じ症状が出るようであれば皮膚科を受診しましょう。

3-2 マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎、いわゆる身体ニキビです。
毛穴の中でマラセチア菌が増えることで炎症を起こします。

小さな湿疹が広範囲にできる傾向があり、胸、背中、肩から二の腕、おでこ、こめかみ、首などに赤いブツブツができます。
おできに膿がたまることもあります。

自然治癒は難しいですが、皮膚科を受診して薬を塗ることで治すことができます。

3-3 ダニ刺症

ダニによる虫刺症をダニ刺症といいます。
ダニ刺症はツメダニによるものが多く、梅雨から夏にかけての高温多湿な時期に多く発生します。

ダニ刺症は、はじめに0.5~1cm程の湿疹がでます。その後1日程すると強いかゆみがでて、1週間ほど続きます。
湿疹が大きい場合は刺されたあとの凹みが確認できることもあります。

蚊などと違い、お腹や腕・太ももの内側など、服に覆われた部分を噛んでくるケースが多いです。

4 あせもの4つの対処法

足 汗 対策2
あせもは子供がかかるものと思われがちですが、大人にも増えてきています。
どのように予防すれば良いのでしょうか。4つの対処法をご紹介します。

4-1 部屋の温度・湿度を調節する

風通しが良く、涼しいところにいれば、あせもはできません。
エアコンや扇風機を使って快適な室内環境を心がけましょう。

快適な室温は26~28度とされています。部屋の湿度は50~60%程度を目安にしましょう。

なお、子供は汗をかきやすいため、快適な室温でも汗をかいてしまうことがあります。
背中や汗をかきやすいところをチェックして、室温や風量を調節しましょう。

4-2 汗を放置しない

室内にいるときは汗をかかなくても、外に出れば暑さで汗をかいてしまいますよね。

汗をかいたまま放置すると、汗腺が詰まりやすくなります。
また、汗を放置すると、肌表面が本来あるべき弱酸性でなく、アルカリ性に傾き、皮膚の抵抗力が落ちやすくなります。

汗をかいたら、以下の3つを心がけましょう。

■こまめに汗をふく

汗をふき取るときは、清潔な濡れタオルで優しく抑えるようにふきとるとよいでしょう。
皮膚に付着した汗の成分を拭き取るには、乾いたタオルより濡れたタオルの方がおすすめです。
ゴシゴシと乱暴に拭くのは肌の負担になってしまうので控えましょう。

市販の制汗シートやウェットティッシュで拭き取るのもよいでしょう。

■シャワーで汗を流す

可能であれば、シャワーを浴びて汗を流しましょう。
汗を余計にかないように、ぬるま湯のシャワーがおすすめです。

何度もシャワーを浴びるときは、石鹸やボディソープは使わずにぬるま湯だけで流すようにしましょう。
皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。

■着替える

大人ではなかなか難しいかもしれませんが、汗がついた服をずっと着続けるのはよくありません。

子供が汗をたくさんかいたら、下着まで着替えさせてあげましょう。
その前にシャワーを浴びせてあげるとなお良いです。

乳幼児ならこまめにおむつを替えてあげるのも大事です。

4-3 吸湿・速乾に優れた衣類を着用する

運動する時は速乾性の機能素材を使用した衣類を着用するのがおすすめです。

最近は、スポーツアパレルメーカーで様々な機能素材が開発されていますので、店舗で手に取って、肌触りなども確かめつつ選ぶとよいでしょう。

また日常でも、夏場などは、吸湿性の高い木綿や通気性のよい麻などの素材の衣類がおすすめです。
速乾や冷感をうたった肌着類を試すのも良いでしょう。

4-4 肌を保湿する

肌が乾燥すると、あせもなどの皮膚病をはじめ、肌トラブルが起きやすくなります。

ふだんから保湿のお手入れを心がけ、肌のうるおいを保つことが大事です。

保湿は乾燥の季節の冬だけでなく、夏もおこなうようにしましょう。
夏も紫外線の影響や、エアコンの影響などで肌が乾燥してしまうことはよくあるからです。

また、乳幼児は大人より潤いを保つ力が弱いため、シャワーのあとなどは、しっかりお手入れをしてあげることをおすすめします。

5 あせもを治すためにやってはいけないこと

生理 貧血
あせもがあるときにやってしまうと、あせもの治りが遅くなってしまうことを4つご紹介します。

5-1 あせもを掻く

当たり前のことではありますが、炎症を起こしている皮膚を掻いてしまうと、傷口から菌が入ってしまうことがあります。
また、痛みが出たり、刺激で余計にかゆみがでてしまうこともあります。

かゆみのあるあせもは、ついつい掻いてしまいがちです。
第1章でお伝えした方法を用いて、あせもをかかないようにしましょう。

大人でも寝ている間に、かゆみが強いと無意識に掻いてしまうことがあります。
早めに炎症を抑える薬を使うことをおすすめします。

乳幼児であれば、あせもを掻かないようにミトンを着用させるなど工夫しましょう。
また、もし掻いてしまったときのために、爪を短く切っておくと掻きむしりの被害を軽減しやすくなります。

5-2 皮膚に刺激を与える

ぴったりした服であせもと服が擦れる、あせもがあるところもスポンジでゴシゴシと洗う、あせもにずっとシャワーを浴びせる、といったことをすると、結局は皮膚に刺激を与えてしまい、あせもを掻いているのとあまり変わらない状態になってしまいます。

あせもを掻きむしるのを我慢しても、知らず知らずのうちに皮膚に刺激を与えて傷めてしまっているかも知れません。

刺激を感じると余計にかゆみがでてしまうこともあるので、皮膚に刺激を与えてしまうような行動は避けましょう。

5-3 汗を放置する

あせもを治すには、汗をきちんと取り、皮膚を清潔にしておかなければいけません。

あせもは、汗をたくさんかくことで、汗が出てくるところ、汗腺に汗が詰まって起こります。

あせもがある状態で汗を放置すると、汗を刺激に感じて痛みやかゆみを感じてしまうことがあります。

また、汗を放置すると、肌表面が本来あるべき弱酸性でなく、アルカリ性に傾き、皮膚の抵抗力が落ちやすくなります。

あせもを治すには、汗をきちんと取り、皮膚を清潔にしておかなければいけません。

5-4 薬をパッケージの裏書きや説明書を確認しないで使う

ドラッグストアなどで市販されている薬でも、しっかりとパッケージの裏書きや説明書を確認してから使いましょう。

用法や用量を気にせず薬を塗ってしまうと、量が少なくあせものかゆみや炎症を抑えることができない場合もあります。

簡単に手に入れることができる市販薬でも、薬は薬です。年齢制限や特定のアレルギーがある方の使用を禁止しているものもあります。

ステロイドだけでなく、どんな薬でも用法や用量を間違うと体に悪い影響を与える可能性があります。

あせもは身近なものではありますが、薬を塗るときはしっかり確認するようにしましょう。

もし、持病があったり、常に服用している薬があるときは、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

5-5 ベビーパウダーを使う

あせもは汗の出口がふさがれてしまっている状態です。
詰まった汗の出口にさらにベビーパウダーを塗り重ねてしまうと、余計に詰まってしまう可能性があります。

6 あせもを放置すると発症する可能性のある病気

赤ちゃん ステロイド
あせもは、汗をこまめに拭き取り、汗をかかないようにエアコンを適宜使うようにすれば、数日で自然と治ることが多いです。

しかし、対策をしないで放置すると、重症化してしまうことがあります。

あせもを放置すると発症する可能性のある症状を3つご紹介します。

6-1 エクリン汗孔炎(かんこうえん)

あせもを掻きむしったり、こすれてしまって黄色ブドウ球菌が感染し、皮膚の浅い部分に膿が生じてしまうことをエクリン汗孔炎(かんこうえん)と呼びます。

赤いブツブツや膿疱(膿んでいるおでき)がバラバラにあらわれます。
エクリン汗孔炎は、顔や首、背中の上部、お尻などに出ることが多く、痛みやかゆみはあまりありません。

もし、あせもが悪化し、エクリン汗孔炎になってしまったら、皮膚科を受診することをおすすめします。
飲み薬の抗菌薬や塗り薬の抗生剤で、治していくことになります。

なお、あせもを掻きむしってしまうなどして、菌がはいって化膿してしまったあせもは、膿疱性汗疹(のうほうせいかんしん)と言います。

6-2 多発性汗腺膿瘍(たはつせいかんせんのうよう)

エクリン汗孔炎になってから、皮膚のより深い汗腺に膿が溜まって炎症を起こしてしまうことを汗腺膿瘍(かんせんのうよう)と呼びます。

多発性汗腺膿瘍は、はじめに小豆サイズの硬いしこりができます。そして、痛みを伴い、しこりがだんだん大きくなって赤くなります。

多発性汗腺膿瘍になると、しこりが1ヶ所だけでなく、一気に何ヶ所もできたり、次々にできたりすることが多いのが特徴です。

硬かったしこりはやわらかくなり、自然に破れて膿が出てくることもあります。
ここまでひどくなると、リンパの腫れを伴うこともあります。

大人にも起きる症状ですが、2歳以下の乳幼児に多いため、乳児多発性汗腺膿瘍とも呼ばれます。

あせもがひどくなり、多発性汗腺膿瘍が疑わしい場合は、早めに皮膚科クリニックを受診しましょう。
飲み薬の抗菌薬や塗り薬の抗生剤で、治していくことになります。

なお、場合によっては、膿瘍を切開して膿を取り出すこともあります。

6-3 伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)・とびひ

伝染性膿痂疹、いわゆるとびひです。
あせもを掻きむしったり、小さなケガなどの皮膚の傷に菌が入り込むことで起こります。

菌が増殖して毒素ができ、水ぶくれや膿の中に毒素が溜まります。
この液がしみ出て、周りの皮膚に触れてしまうとそこにもとびひしてしまいます。
また、掻きむしってしまった手で、他の場所に触ってしまうことで、全身にとびひしてしまうこともあります。

伝染性膿痂疹には2種類あり、黄色ブドウ球菌に感染すると水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)に、化膿連鎖球菌に感染すると痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)になることが多いとされています。
なお、伝染性膿痂疹は90%以上は黄色ブドウ球菌によるものです。

水疱性膿痂疹の症状は、菌が増殖した部分に赤みが出て、水ぶくれが発生します。
水ぶくれは破れやすく、破れると皮膚がただれた状態になり、かゆみが出てきます。

痂皮性膿痂疹の症状は、菌が増殖した部分に赤みが出て、膿んだおできができます。
おできがやぶれて、厚いかさぶたになります。炎症症状が強く、痛みを伴います。
また、発熱やのどの腫れ、リンパ節が腫れるなどといった症状も現れます。

伝染性膿痂疹は他人にも感染します。症状があらわれたらすぐに皮膚科を受診しましょう。

抗菌薬の塗り薬や内服薬、かゆみ止めによる治療をおこなうことになります。

伝染性膿痂疹は、出席停止が義務付けられているわけではありませんが、保育園や幼稚園によっては規則があるところもあります。
子供がとびひになった場合は、皮膚科の受診に合わせて、医師や通っている園の先生に相談することも大切です。

7 まとめ

あせもの症状、あせもに似た症状の病気、そしてあせもの対処法などについてご紹介しました。
いかがでしたか?

あせもは身近なものであまり心配する必要はありません。
ただ、かゆみや赤みはどうしても気になってしまうもの。しっかり予防していきたいですね。

もし、少しでも心配なことがあれば皮膚科クリニックで医師に診察してもらいましょう。診察したうえで塗り薬や飲み薬の処方箋をもらえますし、相談にものってくれますよ。

この記事は2016年6月16日時点での情報になります。
また、記事の内容には個人差がございますのでご了承ください。

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