蕁麻疹には種類がたくさん!自分の蕁麻疹を知って対策しよう!

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蕁麻疹 種類
「蕁麻疹の種類を知りたい」「蕁麻疹を治したい」と情報をお探しではありませんか?

蕁麻疹が出ると肌に赤みが出て目立ちますし、痒くて気になってしまいますよね。

実は、蕁麻疹には様々な種類があり、それぞれに原因が異なります。
今回は、蕁麻疹の種類別の原因についてご紹介します。

おさらい!蕁麻疹ってなに?

蕁麻疹は、皮膚の一部に赤いブツブツができる病気です。皮膚にふくらみがあらわれ、多くの場合は痒み、ときにはチクっとした痛みを伴います。
皮膚の赤みのことを紅斑(こうはん)、皮膚のふくらみを膨疹(ぼうしん)といいます。

数分から数時間で跡形もなく消えることが多いですが、半日以上続くこともあります。

●蕁麻疹の症状

蕁麻疹の原因2 イラクサ
蕁麻疹の症状は、体のどこにでも発症する可能性があり、頭皮や唇などに蕁麻疹がでることもあります。

大きさは数ミリのものから10センチ以上になることもあります。
形もそれぞれで、丸いものから直線上のもの、いびつなものまでさまざまです。

時間が経つに連れて蕁麻疹が広がったり、立て続けに出ることもあります。

ほとんどの場合強いかゆみがあり、人によってはチクっとした痛みを感じることもあります。

皮膚にブツブツができ、数時間で治まる、これらの症状を蕁麻疹と呼ぶのは、蕁麻(じんま・イラクサ)というシソに似た植物の葉が皮膚に触れたときにあらわれる症状に似ているからと言われています。

●蕁麻疹で皮膚にふくらみと痒みが出るメカニズム

蕁麻疹のメカニズム
蕁麻疹が出るのは、何らかの刺激(原因)により肥満細胞(マスト細胞)から「ヒスタミン」という化学物質が放出されることが主と言われています。

ヒスタミンが放出されると、毛細血管が拡張したり、血管壁の透過性が高まります。
すると、血の成分である血漿(けっしょう)が血管壁から漏れ出し、その場に溜まってしまいます。

血漿は薄い黄色の液体で、成分の90%以上が水、そのほかはたんぱく質や脂質などで構成されています。
ケガをして血が出たときに傷口からでる液体で、かさぶたを作る役割も担っているので誰でも一度は見たことがあるでしょう。

毛細血管が拡張したことで皮膚に赤みが出て、血漿が血管壁から漏れ出すことで皮膚の表面にブツブツあらわれるのです。

また、ヒスタミンは痒みを感じる知覚神経を刺激するため、蕁麻疹が出ると同時に痒みも感じることが多いのです。

毛細血管の拡張が治まることで赤みがひき、漏れ出た血漿が血管に戻ることで皮膚のブツブツが跡になることがないのです。

蕁麻疹の種類とそれぞれの原因

蕁麻疹 症状
蕁麻疹には様々あり、わかりやすく大別すると、

1特発性の蕁麻疹
2アレルギー性
3非アレルギー性・不耐性
4血管性浮腫
5特殊な蕁麻疹

などがあります。
また、これらの中にもいくつもの蕁麻疹の種類があります。

次章以降、それぞれの蕁麻疹の詳細と原因をみていきましょう。

1 特発性の蕁麻疹

蕁麻疹の原因1
蕁麻疹患者の70%以上を占めるのが、特発性の蕁麻疹です。

実は特発性とは、「原因がわからない」という意味です。

つまり、蕁麻疹患者の70%以上は、何が引き金となって蕁麻疹が出るのかわからないのです。

突発性の蕁麻疹には、

■急性蕁麻疹
毎日のように症状があらわれ、1ヶ月以内に治まる

■慢性蕁麻疹
毎日のように症状があらわれ、1ヶ月以上続く

の2種類があります。

原因はまだよくわかっていませんが、体の疲れやストレス、感染症などによって症状が悪化する場合が多いとされています。

また、まだ完全ではありませんが、慢性蕁麻疹とストレスの関係性が解明されてきています。
心因性蕁麻疹、ストレス性蕁麻疹と呼ばれています。

なお、慢性蕁麻疹でも、発症から2年以内がピークで治療によって段々と症状が軽くなり治っていくケースが多いとされています。あまり悲観しないでくださいね。

2 アレルギー性の蕁麻疹の種類と原因

蕁麻疹 種類1
アレルギー性の蕁麻疹は、アレルギーの原因である物質、アレルゲンに反応して起こる蕁麻疹です。
自分のアレルゲンが何なのか特定できれば、しっかりと対策をすることができます。

アレルギーとは、本来は病原性のないもの(アレルゲン)に対して過剰な反応を起こしてしまう現象です。

アレルゲンを摂取すると、約2時間以内に蕁麻疹が出てきます。

アレルギー性の蕁麻疹を引き起こすものとしては、食べ物、アルコール、ハウスダスト、薬などが挙げられます。

食べ物であれば、乳製品、卵、小麦、ソバ、落花生などがアレルギーを起こしやすいと言われています。
また、カニ・エビなどの甲殻類、肉類、青魚・貝などの魚介類、果実・種実類、食品添加物などがアレルゲンとなる人もいます。

食べ物意外であれば、花粉やハウスダスト、ホコリなどを呼吸で取り込んでしまうことでアレルギー性の蕁麻疹が出ることがあります。

薬では、抗生剤や非ステロイド消炎鎮痛剤などをアレルゲンとする方もいます。

■食物依存性運動誘発アナフィラキシー

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、アレルゲンになる食べ物を食べた後、2~3時間以内に運動することで発症します。

バスケットやテニス、ランニングなど激しい運動によって引き起こされることが多いですが、散歩や掃除など軽く体を動かしただけで発症することもあります。

なお、アナフィラキシーとは、特定の食べ物を食べることによって起きるアレルギー反応です。
蕁麻疹をはじめ、吐き気などのショック症状があらわれます。
また、意識障害や血圧低下、呼吸困難など危険な症状が出ることもあります。

■接触蕁麻疹

金属や化学繊維などのアレルゲンに反応して起きる蕁麻疹です。
大抵の場合、アレルゲンに触れるとすぐに皮膚に蕁麻疹があらわれます。

また、アレルゲンが接触した部分以外にも蕁麻疹が出現します。
症状ぜんそくや鼻炎、腹痛や嘔吐などを引き起こし、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。

なお、接触蕁麻疹にはアレルギー性と非アレルギー性(後述)の2種類があります。

3 非アレルギー性・不耐性蕁麻疹の種類と原因

急性蕁麻疹2
非アレルギー性の蕁麻疹は、その物質にアレルギーを持っていないのに蕁麻疹が出たり、物理的な事象などが原因になって蕁麻疹が出ます。

不耐性蕁麻疹は特定の物質に耐性がない、過敏に反応してしまい蕁麻疹が出ます。

それぞれの詳細を見ていきましょう。

非アレルギー性の蕁麻疹の種類1 特定の物質が原因

非アレルギー性の蕁麻疹は、ある物質にアレルギーを持っていないのに、その物質を摂取することが原因で蕁麻疹が出ます。

蕁麻疹が出る物質が何なのか特定できれば、しっかりと対策をすることができます。

特定の物質が原因の非アレルギー性の蕁麻疹も、食べ物、ハウスダスト、薬などが原因となります。

とくに食べ物では、青魚やほうれん草、おもち、チョコレート、ワインなどはヒスタミンが含まれているので、蕁麻疹が出やすいかもしれません。

■不耐症による蕁麻疹(アスピリン蕁麻疹)

不耐症による蕁麻疹(アスピリン蕁麻疹)は、解熱鎮痛薬などによく含まれる成分、非ステロイド性抗炎症薬に過敏に反応して蕁麻疹がでます。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は抗炎症作用、解熱作用、鎮痛作用を有する薬物の総称です。

非ステロイド性抗炎症薬は、アセチルサリチル酸(アスピリン)、ロキソプロフェン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどのことを指し、病院で処方される薬やドラッグストアで買える市販薬のほとんどで使用されています。

その中でも、アスピリンは非ステロイド性抗炎症薬の代表格とされており、アスピリン蕁麻疹とも呼ばれます。

薬だけでなく、アスピリンを含む食品、防腐剤、人工色素などでも不耐症による蕁麻疹がでることがあります。

■接触蕁麻疹

ある物質がもともと皮膚に刺激を与える性質をもっており、それに触れることで蕁麻疹が起こります。
そのため、誰にでも発症する可能性があります。

具体的には、

・アルコール
・ハチや毛虫などの毒をもった虫
・ゴムや蕁麻などの植物

などが挙げられます。

基本的には原因となる物質が触れた皮膚に蕁麻疹が出現しますが、他の部分まで拡大することもあります。
また、物質が接触した部分以外にも蕁麻疹が出現します。
喘息や鼻炎、腹痛や嘔吐などを引き起こし、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。

非アレルギー性の蕁麻疹の種類2 物理性蕁麻疹

物理性蕁麻疹は皮膚や体に刺激を受けることが原因となる蕁麻疹です。

物理性蕁麻疹にはいくつか種類があります。

■機械性蕁麻疹
■寒冷蕁麻疹
■日光蕁麻疹
■温熱蕁麻疹
■遅延性圧蕁麻疹
■水蕁麻疹
■振動蕁麻疹(振動血管性浮腫)

それぞれの蕁麻疹の原因をみていきましょう。

●機械性蕁麻疹

機械性蕁麻疹は、機械的な刺激が原因となり起こる蕁麻疹です。

機械的な刺激とは、皮膚に物が当たったり触れたりしたときの刺激を指します。

そのため、物理的蕁麻疹や接触性蕁麻疹とも呼ばれます。

具体的には、

・腕時計やアクセサリーの接触
・ベルトや下着の締め付け
・机の角に腕が当たる・バッグの取っ手などによる圧迫
・自身で皮膚を掻く

などが原因となり機械性蕁麻疹がでてきます。

皮膚に刺激を受けた部分に蕁麻疹ができ、比較的痒みが少ないのが特徴です。

●寒冷蕁麻疹

寒冷蕁麻疹は、体が急に冷えることで出る蕁麻疹です。
体温よりも温度が低い物に触れたり、温かいところから急に冷たいところに行くことで起こりやすくなります。

具体的には、

・素足でフローリングに触れる
・外に出て寒い風に当たる
・温かい浴室から寒い脱衣所に移動
・暑い外から、冷房が効いた部屋に入る
・冷たいものを食べる

などが原因となり寒冷蕁麻疹がでてきます。

●日光蕁麻疹

日光蕁麻疹は、太陽の光によって出る蕁麻疹です。
太陽の光が当たった部分にのみ蕁麻疹があらわれます。光が当たった直後~15分以内に症状があらわれます。

日光蕁麻疹の原因は、太陽の光そのものです。
紫外線の波長にはあまり反応しないとされています。そのため、紫外線対策の日焼け止めを塗ってもあまり効果がないようです。

可視光線は目に見える光の波長で、照明器具などからも発せられています。そのため、一度発症すると夜の部屋の中でも日光蕁麻疹が出る可能性があります。

●温熱蕁麻疹

温熱蕁麻疹は、急に体が温まることが原因であらわれる蕁麻疹です。
気温が低いところから高いところに移動して体が温まることで発症しやすいです。

具体的には、

・寒い外から暖房が効いた部屋に入る
・お風呂に入る、湯船に浸かる
・運動で体が温まった
・温かい飲み物を飲んだ
・カイロや湯たんぽを使った

ときなどに温熱蕁麻疹は起きやすいとされています。

●遅延性圧蕁麻疹

遅延性圧蕁麻疹は、皮膚が圧迫されることが原因で起こる蕁麻疹です。

ほとんどの蕁麻疹は症状が直後~数時間以内にあらわれるのに対して、遅延性圧蕁麻疹は、圧迫されてから1~12時間以内にあらわれるとされています。

かゆみより痛みを感じるケースが多いとされています。
また、たいていの蕁麻疹はその日のうちに消えてしまうことが多いのに対し、遅延性圧蕁麻疹は数日間出続けることもあります。

●水蕁麻疹

水蕁麻疹は水アレルギーとも呼ばれるとてもめずらしい蕁麻疹で、世界に100人もいないと言われています。

皮膚に水が触れることで蕁麻疹が起き、飲み水や自分の汗・涙なども全て原因となってしまいます。
アレルギーではなく、皮膚の病気なので体内の水分に反応することがありません。

症例が少ないため、詳しいことはわかっていません。

●振動蕁麻疹

振動蕁麻疹は、体が振動することが原因で出る蕁麻疹です。

具体的には、

・走ったときの振動
・拍手をしたときの振動
・マッサージ器の振動
・車やバス、バイクなどの振動

などを感じたときに、振動蕁麻疹は出てきます。

非アレルギー性の蕁麻疹の種類3 コリン性蕁麻疹

コリン性蕁麻疹は、汗が原因で起こる蕁麻疹です。
汗が出ようとするタイミングで皮膚にブツブツや痒みがでます。また針で刺されるような痛みを感じるケースもあります。

暑さや運動、入浴で体が温まり汗をかいたときや、緊張して汗をかいたときなどに蕁麻疹があらわれます。

4 血管性浮腫

急性蕁麻疹
血管性浮腫(けっかんせいふしゅ)は、少し特殊な蕁麻疹です。クインケ浮腫とも呼ばれます。

通常の蕁麻疹は皮膚の表面に近い血管で起こりますが、血管性浮腫は皮膚深部の血管が反応して起こります。
この場所の違いにより通常の蕁麻疹、血管性浮腫は使い分けられます。

通常の蕁麻疹と血管性浮腫の大きな違いは症状です。
血管性浮腫は、まぶたや唇などが急に大きく腫れて、数時間で一目見ればわかるくらい膨れ上がることがあります。

大きさは直径1センチほどから大きいと10センチほどになることもあります。
かゆみより熱さを感じることが多く、腫れは5日以内に治まることが多いです。

まぶたや唇に多くみられますが、舌や手足など全身にあらわれる可能性があります。

また、口の中や胃腸、喉など、体の内側に発症することもあり、出る場所によっては呼吸困難になったり、吐き気や腹痛を伴うことがあります。
皮膚のブツブツとともに呼吸がしづらいなどの症状も出たときは、救急車を呼びましょう。

血管性浮腫は、症状こそ大きくことなりますが、通常の蕁麻疹と原因はほとんど同じです。

アレルギーや特定の刺激による血管性浮腫、特発性(原因がわからない)の血管性浮腫、遺伝による血管性浮腫などがあります。

アレルギー性の血管性浮腫は、アレルギーを発症させるアレルゲンに反応して起こります。

非アレルギー性・不耐性の血管性浮腫は、特定の物質や刺激に反応します。
特定の物に皮膚が触れる、皮膚に圧がかかったりこすれる、太陽光、寒暖の差、汗、振動など様々なことが原因となります。

通常の蕁麻疹と併発して起こる場合と、血管性浮腫単独で発症する場合があります。

遺伝による血管性浮腫としては、遺伝性血管性浮腫、自己免疫性血管性浮腫、振動血管性浮腫、家族性寒冷蕁麻疹などの種類がありますが、かなりめずらしいです。

5 その他の蕁麻疹

急性蕁麻疹3
その他の蕁麻疹についても簡単にご紹介します。

5-1 色素性蕁麻疹(肥満細胞症)

色素性蕁麻疹は、何かの原因で肥満細胞が過剰に増えてしまい、ヒスタミンを放出することで起きます。
そのため、肥満細胞症とも呼ばれます。

通常の蕁麻疹とは異なり、茶色いブツブツができて、皮膚をこすると赤くミミズ腫れを起こし痒みを生じます。
入浴などによる急激な温度変化によっても生じることがあります。

また、色素性蕁麻疹決はまった場所で繰り返し出るという特徴があります。

幼児期に発症することが多いですが、大人になってから発症する方もいます。

5-2 蕁麻疹様血管炎

厳密には蕁麻疹とはいえないかもしれませんが、蕁麻疹様血管炎は慢性蕁麻疹のような症状があらわれます。

しかし、通常の蕁麻疹と異なり症状が24時間以上続き、治まっても色素沈着が起こったり、皮膚がボロボロと剥がれることがあります。

30代の女性を中心に発症する傾向があり、原因はわかっていません。

微熱や関節痛を伴うことが多く、肝炎や膠原病の初期症状の場合があります。

自分の蕁麻疹の種類を知りたい場合は医療機関で検査を!

ストレートネック 改善1
蕁麻疹の種類はたくさんあります。
自分の蕁麻疹の種類をしっかり確かめたければ、皮膚科を受診しましょう。

血液検査、皮膚スクラッチテスト、問診などにより、自分の蕁麻疹の原因を調べることができます。

医師に話せるように、蕁麻疹が出たときの状況や、蕁麻疹が出ているところの写真を取っておくのがおすすめです。

蕁麻疹は原因がわからない特発性蕁麻疹が70%以上を占めます。
しかし、自分の蕁麻疹が特発性で原因がわからなかったとしても、病院に行く意味はあります。

蕁麻疹の種類がわからなくても、症状を抑える薬を処方してくれますし、蕁麻疹との付き合い方や、症状を軽くするためのアドバイスをしてくれます。

蕁麻疹の種類を知りたい場合は時間を作って皮膚科を受診しましょう。
また、初めて蕁麻疹になった・痒みが強いという方は皮膚科を受診することをおすすめします。

まとめ

蕁麻疹の種類についてご紹介しました。いかがでしたか?

原因によって蕁麻疹はさまざまな種類に分類されます。
自分の蕁麻疹の種類を知って、しっかり対策していきましょう!

この記事は2016年8月12日時点での情報になります。
また、記事の内容には個人差がございますのでご了承ください。

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