直腸性便秘の症状と原因とは?つらい便秘を解消する方法

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直腸性便秘
直腸性便秘について知りたい、直腸性便秘を改善・解消したいと思っていませんか?

直腸性便秘は、行きたいときにトイレに行くことが難しい人がなりやすい便秘です。

今回は、直腸性便秘の症状・原因・解消法をまとめてご紹介します!

1 直腸性便秘の症状

直腸性便秘
直腸性便秘は、直腸に便が到達しても、排便反射(便を排泄するために体に備わっている機能)が起きず、便がたまってしまう便秘です。

だんだんと直腸が鈍感になり、便が直腸まで降りてきても、便意を脳が感じにくくなり、排出しにくくなってしまうのです。

●直腸性便秘の症状●
直腸性便秘の症状
便意をあまり感じないため、直腸に便がたまっていき、お腹の違和感や腹痛が起きやすくなります。
また、排便しても残便感が残りやすくなります。

また、大腸より太い直腸に便がたまるため、便が太く固くなります。
そのため排便が難しくなったり痛みをともないやすくなります。肛門を傷つけて痔になってしまうケースもあります。

2 直腸性便秘の原因

直腸性便秘は、肛門の前、直腸まで便が降りてきたのに何らかの原因で排便されないことで起きる便秘です。

直腸性便秘の原因は大きく分けてふたつあります。

2-1 便意の我慢

便秘の原因
直腸性便秘になる大きな原因が、便意の我慢です。
時間がなかったり、外でトイレにいくのが恥ずかしい、痔などで排便時に痛みがあるなどの理由で、便意があるのに排便を我慢することが多いと、直腸が便意に鈍感になってしまいます。

便が肛門の手前、直腸まで降りてきても、便意を脳が感じにくくなって便秘になってしまうのです。

また、加齢により、便意を伝える神経が鈍ることで、便意に鈍感になる場合もあります。

2-2 便秘薬・浣腸の多用

便秘 頭痛1
便秘薬や浣腸を多用すると、腸が薬の刺激になれてしまい、自然な便意を感じにくくなってしまうことがあります。

そうなると、直腸まで便が降りてきても便意を感じられず、どんどんと直腸に便がたまってしまうことがあるのです。

なお、直腸性便秘は、市販の便秘薬に多い刺激性下剤で解消することはできません。

刺激性下剤は大腸を刺激して、便を動かす「ぜん動運動」を促すものです。しかし、直腸性便秘はすでに便が大腸を通り肛門の前、直腸まで降りてきているからです。
直腸性便秘に刺激性下剤を使うと、下痢になってしまう場合もあります。

そのため、直腸性便秘が疑われる場合は、刺激性下剤を使用しないことをおすすめします。

直腸性便秘は、毎日のセルフケアで解消を見込める便秘です。
しかし、「どうしても便を出したい、けれど病院に行く時間がない」という方は、ドラッグストアや薬局の薬剤師、登録販売者に相談して便秘薬を選ぶといいでしょう。

3 直腸性便秘を悪化させる要因

直腸性便秘の大きな原因は「便意の我慢」ですが、それに加えて直腸性便秘を悪化させてしまうことがあります。

3-1 骨盤底筋(こつばんていきん)の緩み

骨盤底筋が緩んで衰えると、排便がスムーズにできなくなり、直腸に便がたまって直腸性便秘が悪化しやすくなります。

骨盤底筋は、インナーマッスル(体幹を構成する筋肉の総称)のひとつで、骨盤の底(底部)にある筋肉です。
ハンモックのように、膀胱、膣、子宮、直腸といった内臓が下がらないように支えています。

尿道や膣、肛門を締めるなど、重要な役割を果たしている筋肉で、体の他の筋肉と同じように、鍛えないと加齢や運動不足などによって徐々に衰えていきます。
また、出産経験や子宮の手術を受けたことがある女性は骨盤底筋が緩みやすいと言われています。

骨盤底筋は筋肉ですから、鍛えることができます。もし、「骨盤底筋の緩みも直腸性便秘を悪化させているかも…」と思った方は、コチラのトレーニングをぜひお試しください。
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3-2 水分不足

直腸は大腸より太いため、便がたまると便も太くなりやすく、さらに水分が抜けて固くなってしまうと、便の排出が困難になります。

便は80%程が水分と言われています。
体が水分不足だと、便の水分を吸収してしまいます。
水分が吸収された便は、水分量が60%程になり、固くなって排出が難しくなります。

そうなると、排便時に痛みを伴うなど、直腸性便秘を悪化させやすくなってしまうのです。

4 自分でできる直腸性便秘の解消法!

それでは、直腸性便秘の解消法の解消法を最後に見ていきましょう。
少し時間を取られるものもありますが、便秘解消のためぜひ実践してくださいね。

直腸性便秘の解消法1 少しでも便意を感じたらトイレに行く

便秘の原因2
直腸性便秘の大きな原因は便意の我慢です。
脳が便意を感じにくくなっているのですから、少しでも便意を感じたらすぐにトイレに行くようにしましょう。

「便意を感じる→排便」の流れを取り戻すことで、自然な排便の流れを取り戻し、便秘を解消していきましょう。

直腸性便秘の解消法2 朝、トイレに行く習慣をつける

直腸性便秘2
たとえ便意がなくても、朝食の後はトイレに行くという習慣をつけることで、便意を適切に感じやすくなると言われています。

これまでより30分早く起きて、トイレにしばらくこもれる時間を作りましょう。

「朝食後はトイレに行く」という習慣付け、そして自宅のトイレという最も安心して排便できる空間であることで、排便を習慣化しやすくなるのではないでしょうか。

直腸性便秘の解消法3 こまめに水を補給する

便秘の原因3
便が固くなってさらに排出が難しくならないよう、普段からこまめに水分を補給し、便から水分が奪われないようにしましょう。

よく1日2リットルは水を飲むべきと言われますが、食事の中にも水分が含まれています。飲む量としては、1.5リットル程を目安にしましょう。

なお、冷たい水は体を冷やしてしまいます。常温、もしくは白湯がおすすめです。

直腸性便秘の解消法4 乳酸菌・水溶性食物繊維を摂る

弛緩性便秘1
便秘の解消には、食事が大きく関わります。直腸性便秘を解消するのにおすすめなのは、乳酸菌と食物繊維の摂取です。
栄養バランスの整った食生活に、意識して乳酸菌と食物繊維を摂り入れましょう。

■乳酸菌が多く含まれる食材

・乳製品(ヨーグルト、チーズ、発酵バター)、生ハム、塩辛など
・発酵食品(キムチ、ナットウ、ぬか漬けなど)

乳酸菌には動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の2種類があります。
それぞれに特性があり、乳製品や肉類から摂れる動物性乳酸菌は、腸を刺激して免疫力を高めてくれます。
植物性乳酸菌は、胃酸などによって分解されにくく、生きて腸に届きやすいとされています。
どちらも摂り入れましょう。

■水溶性食物繊維が多く含まれる食材

●野菜(エシャロット、カンピョウ、ニンニク、ゴボウなど)
●芋類(サツマイモ、サトイモなど)
●きのこ(ナメコ、シイタケ、エノキなど)
●豆類(ナットウ、インゲンマメ、エンドウマメなど)
●穀類(ライ麦パンなど)

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維は、水分に溶ける食物繊維で、腸内の水分を巻き込んでゲル状に形を変えてくれます。
便を柔らかくしてくれるので、直腸性便秘に効果的です。

なお、不溶性食物繊維は、水に溶けず、水分を吸収して膨張する特徴があります。直腸性便秘のときは過度に摂り過ぎないほうがいいかもしれません。

■不溶性食物繊維が多く含まれる食材

●野菜(モロヘイヤ、ゴボウ、芽キャベツ、カボチャ、アシタバなど)
●芋類(サツマイモ、サトイモ、コンニャクなど)
●きのこ(エリンギ、エノキ、シメジなど)
●豆類(エンドウマメ、インゲンマメ、納豆など)
●穀類(オオムギ、ソバ、玄米など)

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の適切な割合は2:1とされています。
1日の食物繊維の摂取基準は成人男性20グラム、成人女性18グラム以上が目標量です。

過度に心配する必要はありませんが、「便秘解消にはとにかく食物繊維!」と食べ過ぎてしまうと、便秘がひどくなったり、腹痛になってしまうかもしれません。

直腸性便秘の解消法5 腸内環境を整える

直腸性便秘の直接的な解消法ではありませんが、腸内環境を整えることで便秘の解消・予防をしやすくなります。

便が腸に長時間とどまると、悪玉菌が増えたりガスがたまって腸内環境が悪くなってしまいます。
便意を我慢しないことや、トイレの習慣化に加えて、腸内環境も同時に整えていくことをおすすめします。

■規則正しい生活を送る

生活リズムが不規則だったり睡眠時間が短かいと、無意識にストレスを感じてしまいます。
ストレスは自律神経を乱し、血行も悪くなります。

不規則な生活は、体調を崩しやすくしますし、体に便秘や肌荒れなどさまざまな悪影響を及ぼします。

早寝早起きを徹底する必要はありませんが、1日のリズムが同じになるようできるところから始めてみましょう。

■軽い運動や筋トレを習慣化する

軽い運動で体のコンディションを整えるのにうってつけです。軽い運動をすると心身が整えられ自律神経が正常に働きやすくなります。
また、血の巡りも良くなるので体が冷えにくくなり、便秘を解消しやすくなります。

運動をする際はあまり激しいものではなく、ウォーキングやジョギング、サイクリングなど副交感神経を優位にしやすくなる軽い運動がおすすめです。
外で運動をする時間がなければ、時間をかけてストレッチをして体をほぐすのもいいでしょう。

■ストレスをためない・発散する

ストレスは自律神経を乱し、内臓の働きを悪くしやすくします。
普段からあまりストレスをためないよう、こまめに発散しましょう。

ストレスの発散方法は、半身浴でもカラオケでもパワースポットめぐりでも、趣味に没頭するでも何でもいいです。
とくに思いつくものがなければ、体を温め、自律神経を整えやすくする軽い運動がおすすめです。

■体を温める

冷えは内臓の働きを弱め、腸に指令を出す自律神経も乱れやすくします。
腸内環境を整え、便秘の解消・予防のため、普段から温かくして過ごしましょう。

湯船に浸かって身体を温めたり、日頃から温かい服装をしたり、腹巻きを活用するのがおすすめです。

夏場でもエアコンが効いていて肌寒いと感じたときは、温かい飲み物を飲んだり、カーディガンを羽織る、ひざ掛けを使うなどして、冷え対策をしましょう。

5 症状がつらい場合は胃腸科・消化器科へ

直腸性便秘1
もし排便時に痛みがあり、そのために便意を我慢していたり、不快感が強い場合は胃腸科や消化器科に早めに診てもらうことをおすすめします。

セルフケアは解消できない器質性便秘の可能性もありますし、医師の診断を受けて治療法や対策法を教えてもらうことで安心することができます。

便秘で病院に行きたくない…という気持ちはとてもわかりますが、毎回の痛みから開放された方のほとんどは「もっと早く行けばよかった」と感じているそうですよ。

6 まとめ

直腸性便秘の症状、原因、そして解消法についてご紹介しました。いかがでしたか?

直腸性便秘は、出口の手前まで便が降りてきているのに排便できなくなってしまう便秘です。

便意を我慢せず、すぐにトイレに行くようにして、少しずつ自然な排便の流れを取り戻していきましょう!

この記事は2016年7月22日時点での情報になります。
また、記事の内容には個人差がございますのでご了承ください。

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