【痔の症状一覧!】これってまさか痔?のお悩みに答えします!

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痔の症状
「痔の症状を知りたい」「自分に出ている症状が痔なのか確かめたい」と思っていませんか?

痔の症状というと痛みや出血などがまっさきに浮かぶと思います。しかし、痔の症状にはそれ以外のものもあります。

今回は、痔の症状や種類や対処法、痔に似ている病気についてご紹介します!

1 痔の症状と種類

痔の症状としてあげられるものには、

■痛み
■痒み
■出血
■イボが出る
■発熱
■膿が出る
■残便感
■異物感

などがあります。

ただ、痔には3種類あり、それぞれにあらわれる痔の症状が異なります。

そのため痔の種類ごとに症状をご紹介します。

1-1 痔核(イボ痔)

痔核
痔核(ぢかく)は一般的にイボ痔と呼ばれ、痔の60%以上を占める身近な痔です。

肛門周辺の粘膜には、肛門を閉じる働きをするクッションのような働きをする血管の集まり、静脈叢(じょうみゃくそう)があります。

血管の集まりなので、血の巡りが悪くなりうっ血すると膨れ上がりイボのようになります。
また、そのイボが引き伸ばされ大きくなってしまうこともあります。

痔核は2種類あり、できる場所によって、内痔核、外痔核と呼ばれ、症状も異なります。

肛門は、お尻の穴から2~4センチのところで直腸につながります。
その皮膚と直腸粘膜の接合部分を「歯状線」といいます。

直腸側にできると内痔核、肛門側にできる外痔核となります。
内痔核は直腸粘膜、つまり内臓の中にできるのに対し、外痔核は手足や体と同じ皮膚にできます。

内痔核の症状

■痛みはない、あまり感じない
■排便時に出血することがある
■症状が進むと肛門からイボが出てくる
■症状が進むと痛みが出ることがある
■残便感

内痔核は、上痔静脈叢に血液がたまることで直腸粘膜に発生するため、あまり痛みを感じないと言われています。
ただ、痔の症状が進み炎症を起こした場合などは、痛みを感じるケースもあります。

内痔核が傷ついたり、容量以上の血液がたまってしまうことで、排便時に血が出ることがあります。

血がポタポタとしたたったり、勢いよくほとばしるように出ることもあり、痛みがないため余計に驚いてしまうケースもあります。

また、内痔核があると排便後も残便感を持つ人もいます。

内痔核が大きくなると、それを支える組織が弱くなり支えきれなくなって、排便時にイボが肛門の外に出してしまうことがあります。
こうなると、「脱肛(だっこう)」と呼ばれます。

脱肛には、症状の進行具合により4つの段階があります。

Ⅰ度
排便時に血が出ることはあるが、イボは出てこない。

Ⅱ度
排便時やお腹に力をいれたときイボが出てくる。しかし自然と元に戻り普段は出てこない。

Ⅲ度
イボが一度出てしまうと自然と元に戻ることはない。指で押すと戻る。腫れて痛みを感じることがある。

Ⅳ度
イボが常に出ており、指で押しても戻らない。腫れて痛みを感じることがある。

陥頓痔核(かんとんじかく)

イボが肛門の外に出て、そのいぼがこう門括約筋に締め付けられると、急激にうっ血して腫れてしまいます。
内痔核は痛みを感じにくいですが、こうなると激しい痛みが出ることが多いです。

イボが出てきてしまったら、肛門科や胃腸科、消化器科などを受診するようにしましょう。

外痔核の症状

■症状が重くなると痛みを感じる
■出血は少ない
■血栓性外痔核になると大きく腫れ強い痛みが出る

外痔核は、お尻の穴のそばにある下痔静脈叢に血液がたまることで皮膚に発生します。

皮膚には痛みを感じる知覚神経があるため、症状が重くなると痛みを感じることが多いです。
また、痒みを感じる人もいます。

外痔核は、内痔核のように出血することはあまりないと言われています。

急性の炎症「血栓性外痔核(けっせんせいがいじかく)」を起こすと、大きく腫れ上がり激しく痛みます。

しかし、ゆっくりと外痔核が大きくなっていく場合は、痛みを感じにくいと言われています。

痔核の原因

痔核の原因は、静脈叢(じょうみゃくそう)に負担がかかりうっ血することです。

痔核の具体的な原因には以下のものなどがあります。

■便秘や下痢によるいきみ
■スポーツや重い物をもったときなどのいきみ
■長時間トイレにこもる

便秘で強い腹圧がかかったり、ゴルフのスイングなどでいきんでしまうと肛門に負担がかかって痔核になることがあります。
下痢だと便がやわらかく勢いよく排出されるため、肛門に負担がかかってしまいます。

便を全て出しきろうとトイレにこもってしまうと、その間ずっと腹圧がかかるため痔核になりやすくなってしまいます。

■立ちっぱなし
■座りっぱなし

立ち仕事などで長時間立ちっぱなしだと、血が重力により下にたまりやすくなります。
また、お腹に圧力がかかるため静脈叢がうっ血しやすくなります。

また、座りっぱなしでも、血の巡りが悪くなり静脈叢がうっ血しやすくなってしまいます。

■香辛料
■アルコール

唐辛子やコショウ、ワサビなどの香辛料には、うっ血しやすくなる成分が含まれています。
また、唐辛子は成分が便の中に残り、腸や肛門を刺激してしまうことがあります。
そのため、過度に摂取すると痔核の原因になることがあります。

アルコールは、血管を拡張する作用があり、動脈の血行は良くなります。
しかし、静脈の血行が追いつかないと、血がうまく流れず静脈叢がうっ血してしまうことがあります。
そうなると、痔核の原因となってしまう場合があります。

■妊娠・出産

妊娠してお腹が大きくなると、内腸骨静脈という血管を圧迫されるため、肛門の動静脈叢がうっ血して痔核の原因となることがあります。

また、出産時のいきみで痔核になってしまう人もいます。

1-2 裂肛(切れ痔)

裂肛(れっこう)は、簡単に言えば肛門の小さな切り傷です。
裂肛
肛門の皮膚、歯状線より下の肛門上皮が切れたり、裂けてしまった状態です。
切れ痔や裂け痔とも呼ばれます。

裂肛は悪化して、慢性化しやすいと言われています。

裂肛の症状

■排便時に強い痛み
■排便後もジンジンとした痛みがある
■少し出血する

裂肛は、歯状線の下、つまり皮膚の部分にできるため、痛みを伴います。
排便時に強い痛みがあり、また排便後もジンジンと痛むことがあります。

痔核よりも出血は少ないとされ、トイレットペーパーにお尻を拭いたときに血がつくことが多いようです。

裂肛が治る前に、便が通ることなどでまた切れてしまったり、便が傷口につき炎症を起こすことで治りにくく慢性化しやすいとされています。

皮膚にはある程度弾力があるのですが、炎症が続くことで皮膚が硬くなってしまい、余計に切れやすくなることもあります。

また、慢性化すると傷を守るために潰瘍やポリープができて、肛門が狭くなってしまうことがあります。
そうなると、より強い痛みがでることもあります。

裂肛の原因

裂肛の原因は、便秘や下痢です。

便秘になると、腸内に便がとどまる時間が長くなるため、便の水分が吸収されて固くなってしまいます。
固くなった便が排便時にこすれて肛門上皮を傷つけてしまうと、裂肛になります。

また、便秘でなかなか排出されずたまると、太くなってしまい、太い便が排出されるときに肛門上皮を傷つけてしまうこともあります。

排便が大変になるため、強くいきむ時間が長くなり、裂肛になりやすくなります。

下痢でも裂肛になってしまうのは、下痢になると便が勢いよく通過するため肛門を傷つけてしまいます。
また、水分の多い便は粘膜に浸透すると言われており、炎症などのダメージを与えてしまいます。弱っていると少し擦れただけでも裂肛になってしまうこともあります。

1-3 痔瘻(あな痔)

痔瘻
痔瘻(ぢろう)は、肛門腺に膿がたまり、瘻管という管ができて、お尻の皮膚から膿が出る病気です。

内臓と皮膚の境目である歯状線には、肛門小窩(しょうか)というくぼみがいくつかあり、その中には肛門腺や肛門導管という管があります。

このくぼみに、便や便の中の細菌が入り感染すると炎症してしまいます。
炎症が続くと、化膿して膿がたまってしまいます。この状態を肛門周囲膿瘍と言います。

この状態が進行すると、たまった膿が圧力の少ない部分を浸食してトンネルを作りながら外に出てきます。
トンネルが貫通し膿が出てくるのはほとんどお尻の皮膚ですが、まれに粘膜に貫通することもあります。

この肛門周囲膿瘍から膿のトンネルができてしまった病気を痔瘻と言います。

肛門周囲膿瘍、痔瘻はセルフケアで治そうとはせず、肛門科や胃腸科、消化器科などをできるだけ早く受診するようにしましょう。

痔瘻の症状

■ズキズキと痛む
■38度以上の熱が出る
■お尻の皮膚から膿が出る
■異物感

歯状線のくぼみが炎症を起こして化膿すると、ズキズキと痛んだり、38度以上の熱が出ることがあります。
またお尻に違和感を持つケースもあります。

痔瘻のトンネルは一度できてしまうと自然と塞がることはなく、細菌感染しやすい状態が続きます。

そのため膿が出続けることがあり、そうなると膿で下着が汚れることがあります。

痔瘻の原因

痔瘻の原因は、まだはっきりとはわかっていません。
しかし、大きく関係しているものが3つあります。

■下痢

歯状線のくぼみには、普通の便が入り込むことはあまりないと言われています。

しかし、下痢だとくぼみに便が入りやすくなってしまい、痔瘻になりやすくなるのです。

また、温水洗浄便座を多用し、肛門の中に水が入ることで下痢と同じような状態になり、痔瘻になってしまうこともあると言われています。

アルコールは、腸が水分を吸収する働きを弱めてしまうので、便の水分が増え下痢になりやすくなります。

■強いいきみ

強くいきむと、便が勢いよく排出されます。その際に、歯状線のくぼみに便が入りやすくなると言われています。

■免疫力の低下

肛門は細菌に対する強い免疫力があり、歯状線のくぼみに便が入っても普通であれば炎症して化膿することはそうありません。

しかし、体が疲れていたりストレスなどで免疫力が落ちていると、細菌の感染を防ぐことができず、痔瘻になりやすくなるのです。

2 痔に似ている症状のある病気

痔の原因
痛みや出血、イボが出るなどの痔の症状、ほかの病気でも起こることがあります。

痔の症状に似ている病気をご紹介します。

ただ、これらはあくまで参考にし、少しでもお尻に違和感があるときは消化器科や肛門科を受診することをおすすめします。

2-1 痛みを伴わない出血がある病気

痛くないのにお尻から出血する病気としてよく挙げられるのが、

■初期の直腸ガン
■直腸炎

などです。

出血以外の初期の直腸ガンの症状としては、便秘・下痢、腹痛などがあります。

直腸炎は痛みのない場合と、炎症を起こした原因によっては痛みがある場合もあります。

2-2 お尻が痛み、膿がでることがある病気

お尻に痛みが出る病気としては、

■肛門部アテローム(粉瘤)
■肛囲毛嚢炎

などがあります。

肛門部アテロームは硬いしこりができ、細菌に感染すると赤く腫れ痛み、膿が出ることがあります。

毛嚢炎は毛根を包んでいる毛嚢(もうのう)というところが炎症し赤く腫れ痛み、膿が出るしこりができます

2-3 お尻にイボができる病気

出血や痛みはないけれど、お尻にイボや、イボのようなものができる病気があります。

■直腸脱
■尖圭(せんけい)コンジローム

■大腸ポリープ
■スキンダック

直腸脱は痔核ではなく直腸がでてきてしまう病気です。尖圭コンジロームは肛門周辺に小さなイボがたくさんでき、少しかゆみがでることがあります。

大腸ポリープは大腸内にできるしこりで、あってもあまり気にする必要はありません。ただ、まれに肛門から脱出することがあります。

スキンダックは、肛門付近の皮膚がたるんで、肛門から出ているように見える状態で、病気ではありません。

2-4 お尻にかゆみがでる病気

お尻にかゆみが出る病気としては、

■皮膚カンジダ症
■皮膚ガン

などがあります。

皮膚カンジダ症は、真菌に感染することで起こり、皮膚がジュクジュクし、白くうすい皮で覆われて、かゆみが出ます。

皮膚ガンの症状のひとつにかゆみがあります。肛門にできた皮膚ガンができてもかゆみが出ることがあります。

なお、便の刺激やお尻の洗いすぎなどでお尻がかゆくなり、掻いてしまって湿疹ができることを、肛門瘙痒症(こうもんそうようしょう)といいます。
肛門瘙痒症は、肛門にかゆみが出る病気の総称で病気ではありません。

3 お尻に何かしらの症状が出たら病院へ!

痔の種類(2)
痔の症状は、あまり進行していなければ生活習慣の改善などで、対処することができます。

しかし、脱肛してしまった痔核や、慢性化してしまった裂肛、痔瘻などはセルフケアで治すことはできません。

それに、痔の症状と同じ症状があらわれる病気もあります。

病院で検査をしてもらうことで、痔なのか別の病気なのかわかります。

痔であれば治療や生活習慣のアドバイスをもらえますし、別の病気なのであれば適切な治療を開始できます。

安心するためにも、小さな症状であっても、初めて異変があらわれたときは消化器科や肛門科などで検査してもらいましょう!

4 痔にならないための7つの予防法

痔 痛くない
痔の予防、症状の改善に役立つ7つの方法をご紹介します。
日常生活の中で無理なく続けられるものが多いので、ぜひ参考にしてください。

4-1 腸内環境を整える

便秘や下痢は痔の大きな原因となります。
便秘・下痢にならないよう腸内環境を整え、痔を予防しましょう。

痔を改善・予防したいのであれば、良い腸内環境を維持し便秘を解消しましょう。

便秘・下痢にならないようにするには、

■お腹のマッサージをする
■軽い運動や筋力トレーニングを継続する
■栄養バランスの良い食事を摂る
■水分を十分に摂取する
■ストレスをこまめに発散する
■規則正しい生活を送る
■冷え対策をする
■トイレ習慣を見直す

などが効果的です。

4-2 お尻・お腹に力をいれないようにする

いきむとお尻に負担がかかって痔になりやすくなってしまいます。
肛門に負担をかけないよう強くいきまないよう心がけましょう。

普段からトイレでいきむクセがある人は、強くいきまないようにしましょう。

お腹やお尻に力が入るスポーツや、重い荷物の持ち運びなどでも力がはいりいきんでしまうことがあります。
スポーツや荷物の持ち運びは程度問題なので、控える必要はありませんが、入浴して血行を良くするなどアフターケアを心がけると良いでしょう。

4-3 トイレは5分以内に出る

いきんでいる間は腹圧が高くなり痔になりやすくなってしまいます。

痔を予防するには、強くいきむことだけでなく、長時間いきむこともやめましょう。

トイレは5分以内に出るようにし、その中でも排便のためいきむのは3分以内にしましょう。
便秘の解消法として、「決まった時間にトイレに行く習慣をつける」というものがありますが、いきんでも排便できなかったり残便感があってもそれ以上はトイレにこもらず、次の便意を待ちましょう。

もし便秘がなかなか解消されないときは、病院で診てもらうのもおすすめです。
便秘にも種類がありますし、自分にあった治療や薬を処方してくれます。
便秘外来や胃腸科、消化器内科、肛門科などを受診しましょう。

4-4 お尻は常に清潔に保つ

お尻が不衛生だと、免疫力が落ちたり、炎症を起こしてしまうなど、病気になりやすくなってしまいます。お尻は、常に清潔に保ちましょう。

下痢気味のときは、温水洗浄便座やお風呂のシャワー、洗面器にためたぬるま湯などで優しく洗い、トイレットペーパーやタオルで水気をとりましょう。

温水洗浄便座でお尻を洗うときは、30秒から長くても1分ほどで済ませましょう。
洗い過ぎると皮膚が炎症を起こしてしまうことがあります。

また、肛門の中にまで水が入らないよう、水圧は必要以上に強くしないようにしましょう。

温水洗浄便座は使い方によってはお尻を痛めしまいます。短時間・弱い水圧で使用しましょう。

また、お風呂でお尻を洗うときも、ゴシゴシと強く洗うことはせず、指の腹で優しく洗うようにしましょう。

4-5 同じ姿勢でいるときはこまめに体を動かす

座りっぱなしや立ちっぱなしなど同じ姿勢でいると、お尻がうっ血しやすくなります。

立ち仕事だったり、デスクワークでずっと同じ姿勢でいるときは、体を軽く伸ばしてストレッチしたり、こまめに動くなどして姿勢を変え血行をよくすることで痔の予防になります。

4-6 香辛料やアルコールを過度に摂らない

唐辛子やコショウ、ワサビなど血管がうっ血しやすくなる成分が含まれています。
唐辛子は成分が便の中に残り、腸や肛門を刺激してしまうことで、排便時の痛みが強くなってしまうことがあります。

アルコールは作用により、静脈がうっ血しやすくなってしまいます。

お尻のトラブルを予防するには、香辛料やアルコールを過度に摂ることは避けましょう。

4-7 体を温める

体が冷えると、血管が収縮して血行が悪くなり、うっ血しやすくなります。
冷えは痔になりやすくなるだけでなく、自律神経も乱れやすくなるなど、体の不調を招きやすくなります。

寒いときは温かい格好をしましょう。そして、夏場でもエアコンの効いた部屋などで体が冷えないようカーディガンを持ち歩いたり、冷たい飲み物を飲み過ぎないなど季節を問わず冷え対策をおこないましょう。

また、できればシャワーでなく、毎日湯船につかって体を温めましょう。

5 まとめ

痔の症状についてご紹介しました。いかがでしたか?

痔にはさまざまな症状があります。そして痔の症状と同じ症状が出る病気もあります。

もし何かしらの症状が出ている場合は、まずは病院を受診することをおすすめします。
そうすることで、痔の場合は適切な治療やアドバイスを受けられ、違う病気だった場合もすぐに治療を始めることができます。

もし、痔でなかった場合は、ご紹介した痔の予防法をぜひ実践してくださいね。

この記事は2016年9月2日時点での情報になります。
また、記事の内容には個人差がございますのでご了承ください。

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