【断乳方法】失敗しないコツ・ 時期・進め方・おっぱいケア

Pocket
LINEで送る

断乳方法
断乳の方法でお悩みの皆さん、断乳は、子どもからおっぱいを取り上げるような悪いことではありません。生まれてはじめて子どもが経験する、親離れの儀式のようなものです。

この儀式で、子どもが失敗なくおっぱいとバイバイするには、ママの笑顔と、きちんとした断乳方法による進め方が必要です。

今回は、断乳を戸惑ったり、進め方に苦戦したりしている方のために、失敗せずに上手に断乳するための進め方やコツ、断乳後のおっぱいのケア方法など、詳しくご紹介します。

1. 断乳とは?

断乳方法
「おっぱいを止めること=断乳」ですが、一般的には下記のように定義されています。

親側の理由で、決めた日から授乳を中止すること⇒「断乳」
徐々に授乳回数が減り、子どもが自然に飲まなくなること⇒「卒乳」

最近は子どもの自主性を尊重する風潮から、卒乳がメインになりつつあり、断乳することに後ろめたさを感じるママも多くいるようです。
しかし断乳は、決して、子どもからおっぱいを取り上げるようなものではありません。

子どもは断乳を経験することによって、“我慢”を身をもって知り、精神的に成長することができます。つまり「断乳」は、子どもが次のステージに進むための大切なステップなのです。

 

2. 断乳を行う上での心得

断乳方法
断乳をすると決めることは、ママにとっても辛い決断だと思います。でも、すると決めたからには、断固として断乳を行うようにしましょう。

断乳は苦労がつきもので、我が子が泣いておっぱいを欲しがる姿には、心が痛みます。途中で諦めて失敗してしまった場合、次の断乳を開始するまでは2~3ヶ月空ける必要がある上、前回よりも更に努力が必要になります。

ママと子どもがお互いにつらい思いを何度もしなくて済むためにも、出来るものなら一度で成功させたいですよね。そのためにも、断乳をするにはママの強い覚悟が必要なのです。

この日から…と決めた日までは、ママ自身が十分満足と思えるくらい、授乳の時間を楽しんでください。そして、ママと子どもそろって、素晴らしい授乳時間から卒業する日を迎えましょう。
 

3. 断乳の時期・タイミングはいつ?

断乳に適した時期やタイミングですが、厳密に言えば、ママが「断乳しよう」と思った時が、その時です。
断乳を決めるママの理由としては、仕事復帰や継続的に薬を飲む場合、授乳による身体への疲労度が強い時や、子どもの食事が進まない時、などが挙げられます。

それぞれの家庭で事情や思いがありますので、これからご紹介する断乳の時期やタイミングで、すべてが該当する必要はありませんが、断乳をするにあたって、是非参考にしてみてください。
 

3-1. 子どものタイミング

断乳方法

■ 一人歩きが上手に出来るようになっている

一人でしっかり歩ける=ママから自立できているかの目安です。
子どもは自分の足でしっかりと歩くようになって初めて「自立」をします。ママに抱っこしてもらうことから卒業し、歩くようになって、次の自立である「断乳」というステップに進むのです。
更に、歩行がしっかりできることは、食事から栄養が取り込める胃腸環境になっているかどうかの、サインでもあります。
 

■ ストローやコップで水分補給ができる

断乳することはつまり、おっぱいと哺乳瓶も卒業することです。
次に、自分自身で飲み物を飲む手段をしっかり習得しておかないと、断乳中やその後、水分補給が難しくなります。
 

■ おっぱい、ミルク以外の固形物が口にできる

離乳食をたくさん食べられている必要はありません。
量よりも、ある程度の固さが食べられているか、おっぱいやミルク以外の固形物を口に出来るかどうかが目安になります。
 

■ 言葉がある程度、理解できる

言葉の意味がある程度わかると、断乳を進めていくのはスムーズです。
なんとなくでも親の言うことが分かってくれば、子どもなりに言い聞かせて理解してくれます。
 

■ 風邪などひいていない、調子の良い時

断乳後は免疫力が低下して、体調を崩しやすいです。
子どもが風邪をひいていないか、下痢をしていないか、コンディションをしっかり確認して、体調の良い時を選びましょう。
 

3-2. ママのタイミング

断乳方法

■ おっぱいにトラブルのない時

おっぱいに、シコリや水疱がある時に断乳をすると乳腺炎になりやすくなりますので、トラブルのない時を選びましょう。
 

■ 風邪などひいていない、調子の良い時

断乳時は、おっぱいの生成を控えるために、水分補給を控えることをおすすめしますので、風邪をひいていない、体調の良い時を選びましょう。
 

■ 時間にも心にも余裕がある時

断乳で泣く我が子に直面することで、ママの負担は大きくなります。時間にも心にも余裕がある時を選びましょう。
 

3-3. その他のタイミング

断乳方法

■ 気候の良い春か秋

断乳中は、親子ともに体調が悪くなりがちです。
断乳時は、ママも水分摂取を控えた方が良いので、夏場の断乳は、母子ともに脱水を起こしかねません。

冬はさまざまな病気が流行する時期であり、断乳で体調が悪くなっているせいで悪化することもあります。
さらに冬は、外遊びがなかなか出来ない時期なので、おっぱいから気を紛らわす手段が、減ってしまいます。
気候の良い、春か秋を選びましょう。
 

■ 同居している家族がお休みの日、できれば連休

寝かしつけで授乳している場合、ママ以外の人が寝かしつけをした方がスムーズです。
子どもがおっぱいを思い出さなくて済むように、お風呂もママ以外の人が入れてあげることをおすすめします。

断乳するとおっぱいが張ってしまい、痛くて抱っこができなくなることがあるので、できればパパや、他の家族がいてくれる日が良いでしょう。

最初の3日間は、夜泣きが予想されます。多くのママやパパが寝不足で辛かったという声がありますので、できれば連休のタイミングでの断乳をおすすめします。
 

■ 保育園の入園や引っ越しなど、子どもの心が不安定になる時期はずらす

子どもにとっておっぱいは、何よりの癒やしです。
新生活でストレスが溜まりやすい時期の断乳は、さらなる負担をかけることになるので、避けましょう。
 

4. 断乳の方法

4-1. 準備期

断乳方法

■ スケジュールを組む

まずは、断乳を開始する日を決めます。
日中は出来るだけたくさん遊ばせて、疲れさせておくことで夜泣きを回避できるので、断乳を始める当日から数日は、日中のスケジュールを詰め込んでおくようにしましょう。
 

■ カレンダーを用意する

断乳開始日に向けて、カウントダウンをするためのカレンダーを用意します。
子どもが好きなキャラクターがあれば、そのカレンダーやシールを用いて、興味を惹くように工夫しましょう。
 

4-2. 断乳日の2週間~ひと月前

断乳方法

■ カウントダウンと、言い聞かせを始める

断乳の日の2週間~ひと月前あたりから、カウントダウンと言い聞かせを始めます。
用意したカレンダーで、断乳の日に印をつけ、「この日になったら、おっぱいはバイバイなんだよ」と教えましょう。ここから、断乳の日まで、毎日カウントダウンをしていきます。

カレンダーや好きなキャラクターのシールなどを使い、なぜバイバイしなければいけないのか教えましょう。
そして、おっぱいを止めてもあなたへの愛情は変わらないことを、しっかり伝えてあげてください。
 

■ ママ以外の家族とのコミュニケーションを深める

パパや、おばあちゃんなど、断乳をスムーズに進めるための協力者がいる場合は、その方たちと子どものコミュニケーションを深めておきましょう。
日中のお出かけや、お風呂、寝る時など、ママ以外との楽しい思い出を作ってあげるようにします。
ママ以外の世界に視野を広げてあげることが、おっぱいをスムーズに卒業させるポイントにもなります。
 

4-3. 断乳日の前日

断乳方法
断乳日の前日は、子どもに「明日でおっぱいとはバイバイね」としっかり伝えましょう。
そして、子どもと一緒にゆっくり入浴を楽しみましょう。

断乳を始めた直後は、母乳の分泌を抑えるために、入浴は控えた方が良いです。(詳しくは、第6章でご紹介します。)
さらに、子どもがおっぱいへの関心が無くなるまでは一緒の入浴は避けたいので、前日のお風呂には子どもと一緒に入ることをおすすめします。
 

4-4. 断乳当日

断乳方法
断乳当日は、朝1回だけ授乳をします。それで授乳は終わりです。
ママから子どもに、「今日でおっぱいとはバイバイしようね。」といった言葉をかけます。
中には、それですんなりと子どもが飲まなくなる場合もあります。

断乳当日は、おっぱいに気がいかないように、更、疲れてしっかり寝てくれるように、たくさん外で遊んでください。

初日は、眠くなってくるとおっぱいを欲しがるものです。
そんな時は「おっぱいバイバイするんだよね?」などの声掛けをして思い出させたり、おっぱいからの注意をそらすように、しっかり構ったりしてあげてください。

赤ちゃんがおっぱいを欲しがるのは、ママに甘えたい証拠です。
おっぱいを飲まなくても満足できるくらい、たくさんスキンシップを図ってあげましょう。

寝る前も、たとえ赤ちゃんが泣いていても、断乳すると決めたなら、授乳は絶対にしないようにしましょう。
牛乳やお茶など、変わりに飲めるものを飲ませると、落ち着いて寝てしまうことがあるので、与えてみましょう。

それでも泣いて仕方がない場合は、少し可哀想かも知れませんが、落ち着くまで泣かせておきましょう。
大体の場合は、2~3日も泣くと、それ以降は泣かなくなっていきます。

我が子が泣くのを見るのは、とても辛いですが、ここはママの絶え時です。断固として、あげないという態度を貫きましょう。
 

4-5. 断乳の翌日以降

断乳方法
断乳を開始した日から、何度もおっぱいをせがまれることになります。
可哀想になりますが、ここで負けておっぱいをあげることはやめましょう。
おっぱいをあげてしまうと振り出しに戻る上に、2回目以降は赤ちゃんのおっぱいへの執着が強くなってしまうので、より断乳が難しくなります。

おっぱいをあげなくても赤ちゃんが十分に満たされるように、たくさん遊び、楽しませてあげて、愛情をいっぱい伝えて赤ちゃんの不安をなくしてあげましょう。
 

5. 断乳を成功させる2つのコツ

① 念入りに言い聞かせる

断乳方法
言い聞かせを念入りにすることで、子どもに断乳を納得してもらえるようになります。

「こんな幼いのだから、納得なんてできないでしょう?」と思われる人もいるかも知れません。
しかし、繰り返し言い聞かせることで、子どももきちんと分かってきます。
ただ自制が未熟なので、納得するには少し時間がかかるので、そこはママの忍耐が必要です。

言い聞かせるのは、脅迫しているようで嫌な気分になることがあったというママもいます。
子どもが素直に、バイバイねと繰り返し、言っているママの方が切なくなったというと話もあります。

まだ言葉の話せない子どもに対して、一方的に伝えるために「言い聞かせ」と呼んでいますが、気持ちを伝える大切なコミュニケーションです。
断乳の日までたっぷりとおっぱいをあげながら、おっぱいとバイバイする日、その理由、ママの愛情を根気よく伝えましょう。
 

② 乳首は見せない、しっかり隠す

断乳方法
断乳を始めたら、子どもに乳首を見せないようにしましょう。できれば、お風呂も、ママ以外の人が入れてあげることがおすすめです。

そうはいっても、子どもが洋服をまくりあげてしまうことも多いはずです。
そんな時のために、乳頭の先にテープを貼って、乳頭が見えないようにしておきましょう。

どうしても泣いてしまってダメなときは、乳首を隠したおっぱいを見せて、「もう、ないのよ」と納得させます。
断乳を始める前からしっかり言い聞かせを行っていると、実際に乳首がないと分かり、あっさりと納得する場合が多いです。

乳首を隠すために、絵を描く場合もありますが、この時は、子どもの好きなキャラクターを描いてあげましょう。
子どもが分からないものを描くと、子どもにとっては「怖いもの」になってしまうことがあります。
これでは大好きだったおっぱいが、恐怖を抱かせるものに変わることはおすすめしません。
おっぱいを大好きな印象のまま、断乳させてあげましょう。
 

6. 断乳時のおっぱいに関する注意点・ケア方法

断乳方法
断乳とは、ママのおっぱいを出なくさせることでもあります。これまで、母乳を出すために行ってきたことは、すべて控えた方が良いことになります。
ここでは、断乳にあたり、トラブルなく乳腺を閉じるために気を付けることや、ケア方法についてご紹介します。
 

■ 温めない

断乳直後は、おっぱいを温めないようにしましょう。
おっぱいを温めて血行が促進されると、おっぱいがたくさん作られてしまいます。生成されても、出口がないため、乳腺炎などのトラブルを起こしやすくなります。
断乳を始めたら、1週間程度は湯船に入ることを控えましょう。
 

■ 水分の摂取を控える

授乳中は、おっぱい生成のために、積極的に水分摂取をされてきたと思いますが、断乳したその日からは、水分の摂取を控えめにしましょう。
 

■ 搾乳をし過ぎない

乳腺を閉じるためにも、搾乳をし過ぎないように注意しましょう。
おっぱいが張る・溜まるなどの理由から搾乳し過ぎると、刺激になり、かえって母乳を作る要因となってしまいます。

どうしても分泌量が減らない場合は、1日1回のペースで、シャワーを浴びた直後などの比較的血行の良いタイミングで搾乳し、それを2~3日おきへと徐々に間隔をあけていきましょう。
搾乳で、乳頭やおっぱいの付け根を刺激すると、母乳の分泌を促してしまうことがあります。
そうならないためにも、両手でゆっくりと絞って搾乳しましょう。
 

■ 痛みや張りが強い場合は冷やす

痛みや張りが強い場合は、おっぱいを冷やすと楽になります。
この場合、アイスノンで直接冷やさないで下さい。
濡れタオルを当てるか、冷やしたキャベツをおっぱいに張るキャベツシップで冷やしましょう。

また、手作りのペパーミントの冷湿布もおすすめです。
冷水を入れた洗面器に、ペパーミントの精油を6滴ほど垂らして、その中におしぼりを浸し、軽く絞ります。
これを、乳房全体にかぶせてケアを行います。おしぼりはまとめて作り、ジップ付の保存袋に入れて冷蔵庫で保管しておくと便利です。
 

■ 断乳作用のあるハーブティーを飲む

ペパーミントティーやセージ茶には、母乳の分泌を抑える作用があります。
内側からしっかりケアすることで、断乳時の母乳トラブルを避けることができます。
 

■ おっぱいがどうしても辛い時は、母乳外来へ

母乳の分泌量が減る様子がない、これまで乳房トラブルをおこしやすかった、そんな方は、断乳について、母乳外来などで相談するとよいでしょう。
民間の母乳相談室や、産院などで、断乳マッサージのケアをしてくれる所があります。

断乳時のケアを怠ると、乳粕(ちちかす)が溜まってしこりになる・乳腺炎になりやすい、という場合があります。
科学的な根拠はありませんが、きちんと断乳時のケアをしたほうが、次の出産時に初乳が出やすくなると言われています。
母乳外来や、出産された産院などへ相談するようにしましょう。
 

7. 断乳のメリット・デメリット

断乳方法

7-1. メリット

断乳をすることによって、ママと子どもには、次のようなメリットがあります。

・夜はよく眠るようになる
・よく食べるようになる
・子どもの精神的な成長につながる
・妊娠しやすい身体に、戻りやすくなる
・外出が楽になる
・ママが薬を飲めるようになる

断乳は、ママからすれば、育児による負担が軽くなるといったメリットがあります。精神的に授乳がつらいと感じているのなら、思い切ってやめてしまうのも良いと思います。
断乳することで、子どものおっぱいに対する依存度も軽減されるので、他に興味が移ったり、精神的な成長に繋がることが期待できます。
 

7-2. デメリット

断乳において、いくつかのデメリットもあります。

・子どもの情緒が不安定になる
・断乳の完了までに、時間がかかってしまう
・乳腺炎など、おっぱいトラブルが起こる場合がある

おっぱいは子どもにとって、ママとの大事なスキンシップの一つです。それがなくなるのですから、欲求不満になります。
子どもとのコミュニケーションを積極的にとりながら、断乳によって子どもの抱える不安やストレスを解消してあげる働きかけをしていきましょう。
 

8. 断乳をお勧めするケース

断乳方法
断乳をしようか決断できずにいる人もいらっしゃると思いますが、お勧めしたいケースもあります。
 

8-1. 子どもが離乳食を食べてくれない

離乳食がなかなか進まない場合は、思い切って断乳することをお勧めします。
時期としては、10ヵ月~1才ぐらいが良いとされています。
食べる離乳食の量によっても異なりますが、全く離乳食が進まない子なら、10ヶ月頃で断乳を考えてみましょう。
 

8-2. ママが溜まり乳タイプである

おっぱいが張っている状態の時が多い、乳腺が詰まりやすい、搾乳するとかなりの量が搾乳できるといった「溜まり乳タイプ」の方は、徐々に授乳回数を減らしていく「自然卒乳」には向かず、断乳した方が良いでしょう。

母乳は時間をあけると、脂肪分や糖分が多い質の悪い母乳になっていきます。
溜まり乳タイプのママが授乳回数を減らそうとすると、質の悪い母乳が溜まっていき、白斑や乳腺炎などの、乳房トラブルが多くなる可能性があります。
特に夜間の授乳がなくなると、朝起きた時にいきなり乳腺炎になってしまうということもあるのです。

溜まり乳タイプの場合は、できれば母乳外来などで、プロの方の管理のもと、断乳されることをおすすめします。
 

9. まとめ

断乳を進めるためには、子どもとママのコミュニケーションが欠かせません。
子どもにとってもママにとっても、断乳は辛い選択かもしれません。
でも授乳とは違う表現でたくさん愛情を注いであげれば、何も問題はありません。

寝る時間を細切れにして授乳してきたママの愛情で、子どもは成長できました。断乳すると決めた自分の決断に、自信を持ちましょう!

断乳の日を決めたら、その日まで授乳の時間を楽しんでください。
子どもと一体になれる授乳の時間は、断乳したら戻ってはこない、かけがえのない時間です。
親子の絆を、しっかり深めましょう。

この記事は2016年8月12日(金)時点での情報になります。
また、記事の内容には個人差がございますのでご了承ください。

Pocket
LINEで送る