「髪の自然乾燥はいいの?悪いの?」「髪にはドライヤーと自然乾燥どっちがいい?」と、疑問に思っていませんか。
毎日のシャンプーの後は、一番髪の毛によい方法で、ケアしたいですよね。
そこで今回は、シャンプー後の自然乾燥がよいかどうかをはじめ、理想的な髪の毛の乾かし方をご紹介します。
髪の乾かし方は、うるおいのある美しい髪の毛を保つためには、意外と重要です。5年後・10年後もツヤ感のある美しい髪の毛でいるために、今日からヘアケアの一環として取り入れてみましょう。
1.髪の自然乾燥はNG
髪の毛の自然乾燥は、基本的におすすめできません。「ドライヤーの熱は髪の毛によくない」などと言われますが、だからといってドライヤーを使わずに自然乾燥をするのは、髪の毛のダメージや頭皮のトラブルなどの原因になることがあります。
自然乾燥によるデメリットは、主に以下の5つです。
それぞれ、どのようなことか詳しくお話しします。
デメリット① 髪が傷みやすくなる
髪の毛を自然乾燥すると、髪の毛が傷みやすくなると言われています。髪の毛の表面にあるキューティクルは、髪の毛が濡れている状態だとはがれやすくなるからです。
キューティクルは、髪の毛の表面にあり、髪の内部の水分を守る役割を担っているとされています。
自然乾燥の場合、髪の毛が濡れてキューティクルがはがれやすい状態が続くため、髪の毛がダメージを受けやすくなるそうです。キューティクルがはがれると、髪の毛の水分やたんぱく質が抜け、パサパサに乾燥したダメージヘアの原因になることがあります。
ドライヤーの熱は髪の毛によくないと言いますが、実は自然乾燥で濡れたままにしておく方が、髪の毛が傷みやすくなる可能性が高くなると考えられています。
朝シャンをしてそのまま外出……というのも、無防備な状態の髪の毛を紫外線にさらすことになるので、絶対に避けましょう。
デメリット② パーマやカラーが持ちにくくなる
髪の毛を自然乾燥で乾かすと、カラーやパーマの持ちが悪くなる原因になることがあります。
すでにお話しした通り、自然乾燥をするとキューティクルがはがれやすくなるため、髪の毛が乾燥し、カラーやパーマの持ちに影響が出てきてしまうことがあるのです。
確かにドライヤーの熱は、カラーやパーマでデリケートになった髪の毛によくなさそうなイメージがあるでしょう。しかし、自然乾燥で髪がダメージを受けてしまうと、カラーがキレイに出なかったり、パーマがへたれたりすることがあると言われています。
せっかく手間と時間をかけてオシャレしているのですから、できるだけ長く美容室帰りのようなよい状態をキープしたいですよね。
デメリット③ 頭がくさくなる
自然乾燥が原因で、頭がにおってしまうことがあります。頭皮や髪の毛を濡れたまま放っておくと、頭皮で雑菌が繁殖しやすくなると考えられているためです。湿気が多く、蒸れた状態は、雑菌の繁殖にはうってつけです。
頭皮で雑菌が繁殖すると、頭皮のにおいだけでなく、フケ、かゆみなど、頭皮のトラブルの原因になることがあります。
そうなると、毎日シャンプーをしてきちんとケアしていても、においやフケで不潔な印象の髪になってしまうかもしれません。
デメリット④ 健康な髪が生えにくくなる
髪の毛を自然乾燥させていると、健康な髪が生えにくくなることがあります。頭皮が蒸れて雑菌が繁殖し、頭皮のトラブルが起きると、髪の毛が正常に生えにくくなることがあるからです。
また、頭皮が濡れていると、頭皮の温度が下がるせいで、血行が悪くなることもあります。血行が悪くなると、髪の毛の成長にも影響が及ぼされることがあります。
若いうちはよくても、自然乾燥を続けていると、年齢とともに抜け毛などの悩みが出てくるかもしれません。
デメリット⑤ 寝癖がつきやすくなる
髪の毛をしっかり乾かさないと、寝癖がつきやすくなります。
髪の毛は、濡れた状態から乾いたときにそのままの形でクセがつくと言われているためです。自然乾燥で生乾きのまま寝たら、思わぬクセがついてしまうのは、簡単に想像できますよね。
ドライヤーを使って、髪の毛の根元を中心に、しっかり乾かしきることが、寝癖を作らないためのポイントになります。
2.髪の乾かし方手順
ここでは、髪の毛を乾かす際の理想的な手順とポイントをご説明します。髪の毛を洗った後は、自然乾燥ではなくドライヤーを使うことが大切なのはお話ししましたが、その乾かし方も重要です。
髪を洗った後のタオルドライの仕方から、ドライヤーの当て方までお話ししますので、ぜひ今日のヘアドライから実践してみてください!
2-1.タオルドライ
まずはタオルドライを行います。ドライヤーの熱が髪の毛によくないと言われますが、タオルドライをすれば、ドライヤーを当てる時間が短くなり、熱による髪の毛へのダメージを軽減できると言われているのです。そのために、ドライヤー前のタオルドライが必要になります。
【ポイント】
①あらかじめ、お風呂で髪の毛の水分をしっかり切る
②水分をよく吸い取る、大き目なタオルで、地肌を中心に水気を拭き取る
③毛先はタオルではさんでポンポンと優しくたたくようにして水分を取る
④キューティクルを守るため、髪の毛に摩擦が起きないように優しく拭く
2-2.洗い流さないトリートメントを使う
洗い流さないトリートメントやヘアオイルを、髪の毛全体になじませます。ヘアオイルなどを使うことで、ブラッシングがスムーズになるのと同時に、髪の毛をドライヤーの熱から守ることができるとされています。熱から髪を守ることにより、ツヤツヤヘアーを目指すこともできるでしょう。
【ポイント】
①洗い流さないトリートメントやヘアオイルを適量手に取り、両手になじませる
②毛先を中心に髪の毛全体につける
③頭皮の乾燥が気になる場合は、頭皮用の化粧水などを使う
2-3.ブラシでとかす
ドライヤーで乾かす前に、ヘアブラシで髪の毛をとかします。ドライヤーを当てているときに、髪の毛同士が絡まって引っ張られるのを防ぐためです。
【ポイント】
①目の粗いヘアブラシを使う
②無理に髪を引っ張らないようにする
2-4.ドライヤーを髪に当てる
最後にドライヤーを当てて乾かします。短時間で髪を乾かすには、ドライヤーが必須です。しっかり乾かしきることで、自然乾燥によって起きる頭皮やヘアーのトラブルを防ぐことができると考えられています。
【ポイント】
①髪の毛の根元から乾かしはじめ、徐々に毛先に向かってを乾かす
②ドライヤーを振り、一箇所にドライヤーの熱が当たるのを防ぐ
③ドライヤーと髪を20㎝くらい離す
④9割乾いたところで、冷風に切り替えて、キューティクルを閉じる
3.美髪を作る!髪の洗い方
美髪を目指すための、理想的な髪の毛の洗い方をご紹介します。髪の毛の乾かし方も大切ですが、そもそも髪の洗い方も見直すことで、よりツヤツヤな髪を目指すことができるでしょう。
STEP 1 ブラシで髪をとかす
お風呂の前に、ヘアブラシで髪の毛をとかします。ブラッシングすることで、髪の毛についたホコリや、髪の毛の絡まりを取り除くことができ、汚れを落としておくことができると言われています。
髪の毛の絡まりを取っておくことで、洗髪中の髪の毛の絡まりによる抜け毛も予防できるでしょう。
STEP 2 ぬるま湯で予洗いをする
人肌くらいの温度のぬるま湯を使って、予洗いをしましょう。頭皮と髪全体をしっかり濡らすようにするのがポイントです。
予洗いをすることで、頭皮の汚れを浮かせることができ、シャンプーが泡立てやすくなると言われています。
熱いお湯は、頭皮や髪の毛にダメージを与える可能性があるので、くれぐれも熱すぎるお湯で髪を洗うのは避けましょう。逆に冷たい水は、頭皮の皮脂などが浮きにくくなってしまうことがあるとされています。
STEP 3 シャンプーをよく泡立てる
シャンプーをよく泡立ててから頭皮につけましょう。シャンプー液は、そのまま頭皮につけると、毛穴につまることがあると言われています。
シャンプーを手に取り、よく泡立てることで、頭皮をまんべんなく洗いやすくなるでしょう。
STEP 4 指の腹で優しく洗う
指の腹を使って、優しく頭皮を洗いましょう。爪を立てず、頭皮をマッサージするように洗うのがポイントです。
また、髪の毛同士をこすると髪の毛が傷む原因になるため、髪の毛を洗う際はシャンプーの泡で髪の毛をなでるようにして洗いましょう。
STEP 5 シャンプーをよくすすぐ
全体的に洗ったら、シャンプーをよくすすぎましょう。シャンプーの泡を残さないよう、時間をかけて丁寧に洗い流すのがポイントです。シャンプーのすすぎ残りは、頭皮のトラブルの原因になることもあります。
すすぎの際も、ぬるま湯を使いましょう。
STEP 6 トリートメントorコンディショナーを使う
シャンプーをよくすすいだ後は、トリートメントやコンディショナーを使いましょう。トリートメントやコンディショナーを使うことで、髪の毛をしなやかに仕上げることができると考えられています。
お使いの商品によって、トリートメントやコンディショナーを使う順番などが異なるので、それぞれの使用方法に従って使ってみてください。
きれいにすすいだ後は、しっかり水気を切り、すみやかにタオルドライに移りましょう。
4.まとめ
自然乾燥による髪の毛への影響や、髪の毛の理想的な乾かし方などについてお話ししました。髪の自然乾燥は楽ですが、頭皮のトラブルやダメージヘアの原因になることがあります。
ドライヤーをかけるのは面倒ですが、タオルドライをしっかり行い、ドライヤーを適切に使いながらツヤツヤヘアーを目指しましょう!
定期的に美容室でトリートメントを行うこともうるおい感ある美髪を保つ手の一つですが、普段のヘアケアをしっかり行うことも大切なのです。
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