「マリッジブルーになっているかも知れない」、「マリッジブルーってどんな特徴があるの?」と、お悩みではありませんか? マリッジブルーは、結婚前の男女に、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こすものです。
そこで今回は、一般的に言われているマリッジブルーの特徴や原因、マリッジブルーを乗り切るための方法などをご紹介します。
1.マリッジブルーとは
マリッジブルーとは、結婚を前にした男女が精神的な落ち込みを抱えている状態を指します。
結婚生活が現実味を帯びることで、結婚生活への不安や迷い、相手に対しての不満などを抱くことがあります。
マリッジブルーの兆候があらわれる時期としては、プロポーズの前後~挙式の2カ月前後ぐらいが多いと言われています。
男女ともに、マリッジブルーに悩む方は少なくないようです。
また、お見合い結婚よりも、恋愛結婚のカップルの方がなりやすいとも言われています。
マリッジブルーには、しっかりとした定義がありませんが、深刻化すると、うつ病になったり、結婚を破断にしたりするケースもあるようです。
・女性の方がマリッジブルーになりやすい
女性は男性に比べて、結婚によってさまざまなことが変化するため、マリッジブルーになりやすいと言われています。
夫婦によってさまざまなケースがあると思いますが、苗字が変わり、2人分の家事や料理を日常的に担い、会社での働き方が変わったり、退職したりすることもあるかも知れません。
苗字の変更を1つとっても、あらゆる手続きが生じるだけでなく、新しい名前で呼ばれることへの違和感や、慣れ親しんだ旧姓と別れる寂しさなど、想像以上の負担となる場合があるのです。
2.マリッジブルーの特徴
個人差はありますが、マリッジブルーの具体的な特徴には、以下の様なものがあると言われています。
〈精神面〉
・不安
・迷い
・不満
・憂鬱
・気分の落ち込み
・イライラする
・結婚への意欲低下 ……など
〈身体面〉
・食欲の低下(または食欲の増進)
・頭痛
・疲労感
・寝付きが悪い・眠りが浅い
・頭痛 ……など
人によっては、過度のストレスにより月経が止まってしまったり、円形脱毛症になったりすることもあるといわれています。
マリッジブルーの特徴は、うつ病に似ているといわれています。、結婚や結婚相手、相手の家族のことなど、結婚がらみのことでの不安や不満が多いようであれば、マリッジブルーの可能性があります。
3.パートナーがマリッジブルーかどうかチェックする方法
もしも自分のパートナーがマリッジブルーになっていたら、態度から判断することができるとされています。
マリッジブルーになっているときにみられる特徴を、相手が男性の場合と女性の場合に分けてご紹介します。
「この頃冷たい……」、「なんだか元気なさそう」などと気になったら、参考にしてみてください。
3-1.マリッジブルーの男性に見られる特徴
男性は、結婚を意識したとき、「家庭を支えなければならない」というプレッシャーを強く感じる傾向があるようです。それにより、プロポーズの前や、結婚式の前にマリッジブルーになることが多いといわれています。
以下のような態度や行動が見られ始めたら、マリッジブルーになっている可能性があります。
・イライラしている
・冷たい
・そっけない
・話し合いをしようとしない
・ケンカ腰になる
・元気がない
〈マリッジブルーの男性への正しい対応〉
マリッジブルーの男性に過度のプレッシャーをかけたり、ケンカ腰になっていてもそれに対抗してケンカし始めたりするのは止めましょう。男性は、のしかかる責任感と戦っている最中です。
マリッジブルーだからといって、無理に不安やイライラの元を引き出す必要はありません。おいしいごはんを作り、明るく振る舞い、焦らず見守ってあげてください。
3-2.マリッジブルーの女性に見られる特徴
女性は生活の変化が大きく、結婚への期待が大きいほど、不満や不安を抱きます。プロポーズ後に以下のような行動が見られたら、マリッジブルーの可能性があります。
・パニックを起こす
・突然泣き出す
・八つ当たりしてくる
〈マリッジブルーの女性への正しい対応〉
女性は、月経によってホルモンバランスが変化することもあり、不安定になりがちです。「面倒だ」と思わずに、じっくり話を聞いてあげましょう。
そして、何が不安なのか、どうしてイライラするのかなど、原因を見つけて、一緒にどうしたらよいのかを考えてください。
女性は、話をすることで物事を整理するという特徴があります。解決策が見つからなくても、話をするだけで気持ちがすっきりし、落ち着きを取り戻せるかもしれません。
4.マリッジブルーの原因
マリッジブルーの原因は、変化と自由を失うことへの不安の2つに分けられます。この2つがマリッジブルーの原因になる理由を、詳しくお話しします。
(1)変化
結婚すると、生活スタイル、苗字、働き方、住まい、新たな親戚づきあいなど、さまざまなことが変化します。しかし、人は変化を避け安定を好む傾向にあるといわれています。
なぜなら、人間は生きる中でそれぞれに、枠組みを作り上げ、それを基準に生活しますが、大人になるほどその枠組から外れにくくなり、変化が起きた際、柔軟に対応しづらくなると言われています。
また、変化によって、これまでの経験からは対処できないことが起こります。対処方法が分からない事象が起きると、多大なストレスを感じることも影響しています。
しかし、変化があっても受け入れて順応していけるのもまた人間です。
これまでも、学生時代のクラス替え、入社、引っ越しなど、あらゆる変化があったと思いますが、しばらくすると新たな環境にも慣れていたはずです。
「いずれ慣れるもの」と思うと、多少は肩の荷が降りることでしょう。
(2)「自由」を失う恐怖
結婚することにより、得ることは多いですが、失うこともいくつかあります。
例えば、自由な時間、自由に使えるお金、異性との交友関係など、今まで自由にできていたことが、結婚によって制限されます。
そういった自由を失う恐怖感も、人間にとって大きなものです。
でも、「結婚しないと失うもの」を考えてみてください。
愛するパートナー、持てたかもしれない子ども、老後の安定など、結婚してもしなくても、失うものを挙げていったらキリがありません。
それでも心が決まらない方は、結婚して得られるものを挙げていくのも良いでしょう。
しかし、人生は損得勘定で計れるような単純なものではありません。予期せぬ不幸、これまでにない幸福、いずれも必ず訪れるのだということを覚えておきましょう。
5.マリッジブルーを乗り切る
辛いマリッジブルーの状態を乗り切るための方法を、5つご紹介します。
相手に期待しすぎない
相手への不満がわいてきてしまうのは、相手に過度の期待をしているからです。
そもそもお二人は、まったく違う環境で育ってきたため、考え方が異なり、すれ違いが起こるのは自然なことです。
つまり、自分の中の常識が通る確率の方が低くて当然です。「長年一緒に居るんだから、○○してくれて当たり前」、「何も言わなくても、私の気持ちが分かって当たり前」と、思わないことです。
意見は食い違うのが普通という意識で向き合ってみてください。そうすると、不思議と不満ではなく、感謝の気持ちが生まれてきます。
気分転換をする
気持ちを前向きに戻すために、気分転換をしましょう。時間や気持ちに余裕がなくなると、いつもと違うことをする機会も減ってしまいます。
マリッジブルーのあなたは、「結婚」に縛られ、がんじがらめになっている状態なので、マリッジブルー経験者の友人の話を聞いたり、一人で出かけたり、エステに行ったりするのも良いでしょう。
どんな気分転換をするかはあなた次第ですが、考えただけで少しでも気持ちがわくわくするようなことがおすすめです。
2人の思い出を振り返る
嫌なことばかりが目についてしまう今、幸せだった時のことを思い出してみましょう。
付き合いたての頃のことや、初めて2人で祝う誕生日など、かけがえのない幸せな時間は、数えきれないほどあったはずです。
「この人と出会えて良かった」と思った瞬間も、何度もありましたね。
また、結婚はゴールではないですが、そこに至るまでにも、お二人でさまざまな困難を乗り越えてきたでしょう。
これまで山あり谷ありだったように、この先だって辛いこともあれば幸せなことも待っています。
「この人となら」と思わなければ、プロポーズもしませんし、プロポーズされても断っているはずなので、相手との幸せな思い出を糧にして、もう一山乗り越えましょう。
じっくり話し合う
意見や考え方の食い違いが生じたら、一度じっくり話し合ってみるのも大切です。
自分の意見を相手に納得してもらうだけでなく、相手が何を思ってどういう結論に至ったのか分かるまで、話し合ってみましょう。
不満を抱えたままその場はなんとかやり過ごしても、後になってから爆発して、収集がつかなくなることがあります。
事態が深刻になる前に、しっかり向き合って話してみる機会を作ってみてください。
この先、意見がぶつかり合うこともあると思いますが、その都度感情的にならずに話し合う習慣をつけることもできます。
身を任せる
マリッジブルーは、この時期だけのものなので、時の流れに身を任せてみてください。マリッジブルーの只中にいると、「ずっとこの状態が続くのだろうか……」と考えがちです。
しかしながら、マリッジブルーは今だけだと思うと、出口がうっすら見えたようで、気持ちが軽くなりませんか?
※もしも、生活に支障が出るなどあまりに辛い場合は、心療内科や精神科を早めに受診してください。
6.マリッジブルーが深刻な場合は病院に行く
マリッジブルーは、不安要素がやわらいだり、忙しい時期が過ぎたりすれば落ち着いてくるものです。
しかし、睡眠障害や食欲不振、気分の落ち込みなどが辛いときや、マリッジブルーの状態が長引いていると感じたら、心療内科や精神科などの専門機関を受診しましょう。
マリッジブルーが、やがてうつ病になることもあると言われています。すぐに対処することで、深刻化を防ぐこともできます。
7.まとめ
マリッジブルーの特徴や原因、抜け出すための方法についてお話ししました。
マリッジブルーは、生活の変化などが影響して、不安になったり、体に不調が起こったりするものです。
結婚は人生の中でも大きな節目ではありますが、心配ばかりでは上手くいくものも上手くいきません。
不安になるのは当然ですが、深刻になり過ぎないよう、肩の力を抜いて愛する人と共に歩む人生を楽しんでください。
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