まるで小さな鳥の巣みたいに髪の毛が絡まっているのを見つけると、ため息がでちゃいますよね。
絡まった髪の毛は可愛くないし、なんだか不潔な感じもして恥ずかしいものです。
髪の毛が絡まるのは、生まれつきの髪質以外に、普段の行動やヘアケアに原因があるのかもしれません!
髪の毛が絡まる原因と対策、髪の毛のクシ通りをよくするためのヘアケア対策をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
髪の毛の絡まりにお悩みの方必見です!
1.髪の毛が絡まる10の原因行動
くせ毛や猫っ毛などの細くてやわらかい髪の毛・髪質の場合、髪の毛が絡まりやすいといわれています。
しかし、髪の毛が絡まるのは、生まれつきの髪質以外にもいくつかの“行動”に原因があると考えられています。
髪の毛を絡まりやすくしていると考えられる【10の原因行動】についてご紹介します。
①髪の毛を濡れたまま放置している
洗髪後に髪の毛を乾かさず、濡れたままにしていると、水分によって開いたキューティクル*が、開いたままになってしまい、髪が乾燥してしまうことがあるといわれています。
髪が乾燥していると、通常なら自然にほどける絡みでも、きつく絡まってしまうことがあるのです。
②ゴシゴシとタオルドライしている
タオルドライをするときに、ゴシゴシと髪の毛同士を擦りあわせるような拭き方をしていると、その摩擦により、髪の毛のキューティクルがめくれたり、傷んだりしてしまうことがあるとされています。
キューティクルが傷んでいると、髪の毛は引っかかりやすく、絡まりやすいといわれています。
③ドライヤーで熱し過ぎている
ドライヤーを髪に近づけすぎたり、長時間にわたって使用したりすることで、髪の毛のキューティクルは傷みやすくなるといわれています。
キューティクルを傷めてしまうことで、髪の毛が絡まりやすくなっている可能性もあります。
髪の毛は「ケラチン」というたんぱく質でできています。たんぱく質は、熱によって変質する性質があると言われているため、ドライヤーの熱風だけでなく、コテやヘアアイロンの熱でも傷みやすいと考えられているのです。
④ヘアトリートメント不足
加齢による肌の乾燥や空気の乾燥などにより、髪の毛がパサパサになる場合があります。
ヘアトリートメントを怠り、パサパサの髪の毛を放置することで髪の毛は絡まりやすくなることがあります。
⑤就寝時に摩擦を与えてしまっている
髪の毛の長い方や細くやわらかい髪の毛など、もともと絡まりやすい髪質の方などは、寝ている間に寝返りなどによる擦れや摩擦で、髪の毛が絡まってしまうことがあります。
⑥紫外線対策をしていない
紫外線の影響を受けて、キューティクル同士の密着が弱まり、キューティクルが浮き上がりやすくなるといわれています。
この状態で髪の毛がすれ合うと、キューティクルがはがれてしまったりして、髪の毛が絡まりやすくなる原因になることがあります。
⑦静電気対策をしていない
静電気で、瞬間的に熱と刺激が起き、キューティクルをはがしてしまうことがあるといわれています。
冬場は特に、空気の乾燥、ニットやマフラーなどの影響で静電気が起きやすいとされています。静電気対策をしていないことで、首の後ろあたりの髪が絡まりやすくなります。
また、プラスチックや塩化ビニール製のブラシも静電気を起こしやすいといわれているので注意が必要です。
⑧カラー、ブリーチ、パーマなどをしている
カラーやパーマというのは、専用の液を髪の毛につけて、髪の毛のケラチン繊維を1度こわして再び結びつけることで髪の毛を変化させているものです。
1度ケラチンをこわしているので、髪の内部を保護するはずのキューティクルにダメージが蓄積されていくといわれています。
キューティクルの傷みは、髪の絡まりにつながると考えられています。
⑨髪の栄養が不足している
栄養バランスが乱れたり偏ったりしていると、髪の栄養不足につながることがあります。
髪の毛はたんぱく質から作られているといわれていますが、たんぱく質を摂るだけでは、すこやかな髪は育まれません。
摂取したたんぱく質が髪の毛になるためには、ビタミン類や亜鉛などのミネラル類のサポートが必要だといわれています。
バランスを欠いた食生活は髪の栄養不足につながり、絡まりやすいやせた髪の毛や、うねりやくせのある髪の毛になってしまうことがあるとされているのです。
⑩頭皮ケアをしていない
栄養バランスに気をつけていても、血行が悪いために、頭皮を含めた体のすみずみに栄養が行きわたらず、髪の毛が栄養不足になることがあると考えられています。
また、頭皮の毛穴が汚れや余分な皮脂で詰まっていたりすると、髪の毛の負担につながるといわれています。
2.髪の毛が絡まってしまったときの対策
ここでは、髪の毛が絡まってしまったときの対策をご紹介します。
髪の毛が絡まってしまったら、いきなり髪の毛を力まかせにとかすのはやめましょう。
絡まっている髪の毛は、そもそも傷んでいる可能性のある髪の毛です。無理に引っぱると抜け毛・切れ毛の原因になりかねません。
絡まった髪の毛をほどくときは、「焦らず、根気よく」が大事です。
3つの方法をご紹介しますので、チェックしてみてください。
①まずは指先で丁寧にほどいてみる
髪の毛をお湯で湿らせ、絡まった部分にリンスまたはヘアトリートメントをつけて、指先で毛先から少しずつほぐしていきましょう。
スプレーボトルにお湯とリンス/トリートメントを入れて混ぜ、ミストを絡まった部分にかけて湿らせる方法もおすすめです。
いずれの場合も、焦らず少しずつ丁寧にほぐしていきましょう。
②整髪料をつけている場合はシャンプーする
整髪料をつけている場合は、絡まった部分をシャンプーまたはせっけんで軽く洗いましょう。
この時点でもいきなり絡まりをほどこうとせず、指先と泡をつかって、汚れや整髪料を落とすように、丁寧に洗ってください。
髪の毛が絡まった部分の汚れを落としたら、ヘアトリートメントをたっぷりつけてなじませ、数分おきましょう。
そのあと丁寧にすすぎます。
髪の毛は絡まったまま、一度髪の毛を乾かします。
しっかりと髪の毛が乾いたら、クシの柄の細長い部分か、割り箸などの棒状のものを使って絡まりをほどいていきます。
棒の先に、ヘアオイルをたっぷりつけて、棒の先を絡まりの中に差し込みながら、根気よく、少しずつ絡まりをほどいていきましょう。
濡れた髪はデリケートで、キューティクルが傷つきやすいので、いったん絡まったまま乾かしてから、行うのがポイントです。
③それでも無理ならプロに相談
自分でのケアではどうにもならない場合、最後の手段として、美容師さんに相談してみましょう。
ヘアエクステの取り扱いのある美容院なら、エクステの絡まりの扱いに慣れている場合が多いため、髪の絡まりにもスムーズに対応してくれるかもしれません。
まずは電話などで問い合わせてみてください。
美容院で対応してもらえば、万が一、絡まりがほどけなかった場合も、髪の毛をカットするなどして対応してもらえるでしょう。
自分で髪の毛をカットしてしまって後悔するよりは、ヘアケアのプロに相談してみると良いかもしれませんね。
3.髪の毛が絡まるのを防ぐ対策 ヘアケアポイント
髪の毛を絡まりにくく、クシ通り良くしたいなら、普段のヘアケアを見直すことから始めましょう。
髪の毛の絡まりを防ぐ対策として、ヘアケアのポイントをご紹介します。
①シャンプー前のブラッシングをする
シャンプー前のブラッシングを習慣にしましょう。
ブラッシングすることで、汚れを落としやすくし、また軽い髪の絡まりをほどいておくことでシャンプー時の不要な摩擦を軽減することが期待できます。
ブラッシングをするときは毛先から順にとかしていき、最後に根元から優しい力加減で全体をとかしましょう。
ブラシの材質は、静電気が起きにくいものを使用するのがおすすめです。
豚毛を使ったブラシや、木製のクシなどが、静電気対策には良いといわれています。
②丁寧な予洗いをする
髪の毛をシャンプーをつけて洗う前の予洗い(プレ洗い)を丁寧に行いましょう。
予洗いをしっかり行うことで、シャンプーの泡立ちがよくなり、キューティクルを傷める摩擦の軽減につながるといわれています。
目安としては1分半、最低でも1分以上かけて、髪全体と頭皮をしっかりと濡らし、指の腹で頭皮をもみながら洗ってください。(髪の長さにあわせて十分と思える時間をかけてください)
お湯の温度は、体温に近い36~37℃くらいが良いといわれています。
③ハリ・コシを与えるシャンプーを使う
髪の毛にハリやコシを与えてくれるシャンプーを選ぶことをおすすめします。
髪の毛が絡まりやすい人は、髪の毛が細くやわらかかったり、乾燥により髪にハリ・コシが不足していることが多いと考えられているからです。
毛穴に詰まった余分な皮脂や汚れなどもしっかり洗い流せる、頭皮の健康を意識したシャンプーなどもおすすめです。
④潤いを与えるインバストリートメントを使う
髪の毛に潤いを与え、しなやかでクシ通りよくしてくれるようなインバストリートメントをとりいれましょう。
髪の毛が絡まりやすい場合、キューティクルが開いたり傷んだりしていて、髪の潤いが逃げやすくなり、パサパサになっていることが多いからです。
インバストリートメントをつけるときは、「髪の水気をしっかりときってから、中央から毛先をメインにつける」ようにしましょう。水分をしっかりきることで、トリートメントの成分が薄まることを抑え、髪内部までしっかりと浸透しやすくなると言われています。
⑤髪の毛の乾かし方を見直す
髪の毛のキューティクルを傷つけないために、髪の毛をきちんと乾かすように意識しましょう。
タオルドライは、髪を包み込むようにはさんで、タオルに水分を吸い取らせるようにしましょう。決してゴシゴシと強い力でこすらないでください。
ドライヤーを使うときは、髪から20センチ以上離して使いましょう。キューティクルの流れにそって、根元から毛先に向けて風をあてるようにするのがおすすめです。
頭皮から乾かしていくように意識しつつ、強めの風量で短時間で乾かすようにすると良いといわれています。
最後は冷風で仕上げましょう。冷風でキューティクルを整えることで、ツヤ感も期待できるといわれています。
⑥コーティングしてくれるアウトバストリートメントを使う
髪の表面をコーティングしてなめらかにし、保護してくれる、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)またはヘアオイルを使いましょう。
絡まりやすい髪の毛の表面は、キューティクルが傷んで隙間だらけだったり、凸凹が目立つと考えられるからです。
アウトバストリートメントまたはヘアオイルは、髪の表面の凸凹を補修し、なめらかな状態にすることで、クシ通りのよい髪の毛を目指せるだけでなく、ドライヤーの熱からも髪を保護してくれるといわれています。
⑦就寝時の摩擦を軽減する
髪の毛の長い方は、就寝時にナイトキャップをかぶったり、ゆるく束ねるなどの対策をとることをおすすめします。
ナイトキャップをかぶって寝ることで、眠っている間に起こる髪の摩擦を減らすためです。
シルク素材のナイトキャップなどが、摩擦が少なく良いといわれています。
⑧紫外線対策をする
紫外線の影響も、髪の毛のキューティクルを傷める原因の1つだと考えられているので、紫外線対策も意識して行いましょう。
帽子や日傘での対策が難しい場合は、髪の毛用のUV対策スプレーなども活用してみてください。
⑨スペシャルヘアケアを行う
髪の毛の傷みや乾燥がひどいと自覚している方は、自宅でのスペシャルケアや美容院でのスペシャルケアを取り入れてみても良いでしょう。
自宅で簡単にできるスペシャルケアの1つが、蒸しタオルトリートメントです。
いつものインバストリートメントを髪に塗布した後、蒸しタオルで包みこみ、10分程度おきましょう。
トリートメントの成分が髪にしっかりなじみやすくなると言われています。
美容院でのスペシャルケアは店舗によってさまざまです。髪の毛のトリートメントだけでなく、頭皮ケアに着目した炭酸ヘッドスパなども、すこやかな髪のために良いといわれているのでおすすめです。
⑩生活習慣に気をつける
すこやかな髪の毛は、すこやかな体から生まれます。
栄養バランスのとれた食生活、十分な睡眠などを心がけましょう。
血行が悪いと、髪に栄養が行き届かないので、適度な運動や入浴などで全身の血行を良くすることも意識しておくとよいでしょう。
4.まとめ
髪の毛の絡まりにお悩みの方に、髪の毛が絡まる原因と対策、髪の毛のクシ通りをよくするためのヘアケア対策をまとめてご紹介しました。
髪の毛はか弱いものです。
キューティクルがはがれてしまったら元に戻すことはできません。放っておけば、抜け毛や切れ毛などになってしまうこともあります。
髪の毛の絡まりは傷んだ髪の毛からのSOSです!
サインに気づいたら、今日からすぐに、丁寧なヘアケアをはじめてくださいね!
◆ヘアケア基本 肌らぶ関連記事◆
◆髪の毛のパサパサ対策をチェック!
◆洗い流さないトリートメントおすすめ
◆ヘアオイルおすすめ【最新】サラサラ髪もいい香りも!
◆香りが残るシャンプーのおすすめを紹介♡
◆おすすめ頭皮ケアシャンプー【男女別】
◆シャンプー関連記事 新着一覧
◆リンス・コンディショナー関連記事 新着一覧
◆トリートメント・ヘアオイル関連記事 新着一覧
肌らぶ編集部 肌らぶ編集部は、美容のプロとして1記事1記事にプライドを持ち、あなたのキレイに寄り添う情報・知識を分かりやすく伝えるために日々執筆をしています。 詳細を見る
あわせて読みたい記事
ヘアケアの人気記事ランキング
肌らぶ編集部おすすめの記事
PR 2022.02.28 Mon 多角的アプローチでお肌をケア!シミュートで年齢シミを徹底ブロック【PR】 #PR #クリーム #しみ PR 2021.03.25 Thu 乾燥がひどい時に試して!オルビス「アクア」の保湿スキンケア【PR】 #PR #オルビス #乾燥 #保湿 PR 2021.03.10 Wed 年齢にとらわれない いきいきした印象に!オルビス「ユードット」【PR】 #40代 #PR #オルビス #保湿 #化粧水 #洗顔 PR 2021.02.26 Fri 薄毛治療だけじゃない!?自毛植毛でヘアラインを整える【PR】 #hair-自毛植毛- #hairline-へアライン- #kogao-小顔- #PR #小顔 #抜け毛・薄毛
肌らぶライター
肌らぶ編集部 肌らぶ編集部は、美容のプロとして1記事1記事にプライドを持ち、あなたのキレイに寄り添う情報・知識を分かりやすく伝えるために日々執筆をしています。 miho 元美容師でヘアケアグッズや韓国コスメなどが大好きな美容オタクです。美容師免許を活かしてヘッドスパ二ストなどをしていました。 ヘアケアの正しい知識やお肌も髪も全身美しく綺麗になれるような役立つ情報を発信していけるよう頑張ります♪ karintou 肌らぶ読者の皆さま、はじめまして。かりんとうと申します。お花や植物、ナチュラルなコスメが大好きな美容ブロガーです。栄養や食事を通して、わくわくするような美容情報をわかりやすくお届けします。 もんにゃんい 여러분 안녕하세요~ 韓国系色白マッチョ目指して邁進中の理系大学院生です! 韓国アイドルをきっかけに自分磨きに目覚めました。 美容に興味のあるみんなの味方です✌🏻理想に近づけるようにがんばりましょう!잘 부탁해요〜〜〜 朱墨 しがないコスメオタクの初心者ライターです。「自分らしく、自由に楽しく」がモットーです。よろしくお願いします。
キューティクルとは、髪の表面を何層にも覆うウロコのようなものです。屋根の瓦に例えられることもあります。
健康な髪の毛の場合、きれいに並んでキューティクル同士が密着していて、外部の刺激から髪の内部を保護しています。