かかとがガサガサしていて、サンダルで素足を見せるのが恥ずかしい。最近ストッキングがよく伝線する。実は何度も同じ状態を繰り返している。等々、かかとのガサガサで悩んでいませんか?
間違ったお手入れをしていると、ガサガサはよくなるどころか、繰り返したり悪化したりします。ガサガサの原因は1つではありません。ポイントを押さえたお手入れをするとともに、原因の解決を心がけることが大切です。
ここでは、ガサガサになってしまったかかとに自宅でできるお手入れ方法と、合わせて、美しい素足のために日ごろから心がけたいことをご紹介します。丁寧にお手入れして、美しい素足を手に入れましょう。
1.かかとのお手入れを始める前に、知っておいてほしいこと
かかとのガサガサのお手入れ方法についてお話する前に、実は、知っておいてほしいことがあります。
それは、かかとのガサガサの原因が“水虫”である場合があるということです。
“水虫”と聞いて、ショックを受けた方も多いかもしれません。「かゆみがないから大丈夫」と思った方も多いかもしれません。
でも実は、かかとの水虫はかゆみを伴わない場合が多いと言われているので、注意が必要です。
もしもあなたのガサガサの原因が水虫である場合は、適切な治療をしなければ悪化してしまいますし、家族など他の人にうつしてしまう可能性もあります。
正確な判断は、病院で診断を受ける以外にできませんので、以下のチェックポイントを参考に、気になることがある場合は、皮膚科を受診してみましょう。
CHECK!
・かかと以外の部分に水虫がある
・乾いた水疱のようなものができ、皮がむけている
・一年中かかとがガサガサしていて、白く粉をふいたようになっている。
・足裏の他の部分や足指の間などにかゆみがある
2.かかとのガサガサは自宅でお手入れ(程度の軽い順)
では、水虫以外の理由で、ガサガサになってしまったかかとにどんなケアをすればよいのでしょう? ここでは、4つのお手入れ方法を、程度の軽いものから中度のものまで3段階に分けてご紹介します。
2-1 保湿 ― 尿素配合クリーム
かかとのガサガサへの、いちばん簡単な対処方法は、保湿クリームを塗ることです。
ただし、いくら軽度だとはいえ、ガサガサかかとのケアには、普通のハンドクリームやボディクリームはあまり向いていません。
なぜなら、古い角質の厚く溜まってしまったかかとに、普通の保湿クリームでは表面の古い角質がふやけるだけで、角層までのうるおいの浸透が難しいからです。
おすすめは尿素系保湿クリームです。
尿素は、保湿を手助けしてくれると言われています。
ドラッグストアなどで薬剤師さんに相談して、自分のかかとの状態にあった尿素系保湿クリームをさがしてみましょう。
ただし、尿素はたんぱく質に反応するという性質上、余計な乾燥を招かないために、健康な皮膚には長期に渡って使い過ぎたりしないように気をつけることをおすすめします。使用上の注意に従い適切な使い方をしましょう。
◆おすすめ保湿クリーム
かかとやひざなどのポイントケアにおすすめの、保湿成分のヒアルロン酸配合クリームです。
<マッサージしましょう>
保湿クリームを塗る際には、合わせてほんのひと手間、マッサージするのがおすすめです。血行をよくして、すこやかな肌へ導きましょう。
マッサージ方法:
かかとを手のひらで包み込むようにして温めてから、足の裏全体をほぐすように親指でマッサージします。
2-2 もっとしっかり保湿 ― パック
すでに角質が厚く固くなってしまっている場合、保湿クリームを使っても、しっかり肌が柔らいだと感じられないかもしれません。
そんな時は、「角質をやわらかくしてから保湿する」方法を試してみてください。
少し手間はかかりますが、柔軟性を保ったなめらか肌のかかとを目指したい方には、スペシャルなお手入れとしておすすめです。
<手順>
① お風呂または足湯や蒸しタオルで足を温める。
② やわらかい状態になったかかとに、化粧水をたっぷりしみこませたティッシュやキッチンペーパーなどをあてる。
※化粧水は顔に使っているものでもよいですが、たっぷり使うことが大事なので、ドラッグストアなどで売っている安いものでもかまいません。
③ その上からラップで足をくるみ、さらに蒸しタオルなどをあてて温める。3~5分ほどパックしましょう。
④ 保湿クリームを塗る。
ラップパックが終わったら、せっかく補給した水分を逃がさないためにも、必ずクリームを塗りましょう。普段使っているボディクリームなどでよいですが、角質がある程度厚い場合は、ここで使うクリームも尿素系保湿クリームがよいでしょう。
⑤ 血行がよくなるように軽いマッサージをする。
※マッサージ方法は2-1<マッサージしましょう>を参考にしてください。
⑥ 靴下をはく。
そのまま素足で歩きまわるのはよくありません。できるだけ摩擦などの刺激から守ってあげることが大切です。
ムレが気になる人は、五本指ソックスにしたり、つま先の開いたサポータータイプの靴下やレッグウォーマーなどにするとよいでしょう。
少し手間がかかるかかとパックですが、しっかり保湿することがガサガサかかとのお手入れの要です。しっかり保湿でガサガサかかとを柔らげましょう。
2-3 古い角質をこすり落とす方法
保湿のお手入れだけではかかとが柔らいだ・うるおったと感じられない場合は、3段階目、古い角質をこすり落とすお手入れもおすすめです。
2つの方法をご紹介します。
ご紹介する2つの方法はどちらも手軽な方法ですが、結果を実感するまでにかかる時間やかかる手間が違うとかんがえましょう。
不要な角質がとても分厚く、できるだけ早く結果が実感したいなら、やすりで古い角質をこすり落とすお手入れを。
時間がかかってもよいので、マイルドなお手入れ方法がよい場合は、スクラブによるお手入れをおすすめします。
どちらもめんどうと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、今そのガサガサを放っておくと、悪化してもっとめんどうなことになる可能性もあります。
ひび割れを起こしたり、ウオノメやタコができやすくなったり、また、厚くなった角質層が水虫の菌などの温床になりやすくなることもあると言われています。
しっかりお手入れして、ガサガサかかとをやんわりなめらかにしましょう。
① 古い角質をこすり落とす方法 ― 専用やすり
ガサガサがけっこう分厚くなってしまい、クリーム塗るだけとか保湿パックとかでは満足いく実感が得られない…、今、この目に見えた古い硬い角質をお手入れしたい…、そういう場合に、昔からよく知られるかかとの古い角質のお手入れ方法として、やすりでこするというのがあります。
やすりの良いところは、行ってすぐに実感が得やすいことではないでしょうか。
フットケアサロンでも、ファイルと呼ばれる専用のやすりを使って古い角質のお手入れをしています。
自宅で行う場合も、ドラッグストアなどで専用のやすりが手に入れやすいのもいいところです。
※ちなみに、やすりと同様に古い角質を削る道具として知られているものに軽石がありますが、一般的に軽石はこする刺激が強めになりやすいと言われています。用いるときは、皮膚を傷めないように注意して使いましょう。
<自宅で削るケアをする場合の注意点>
・ やすりをかける前に、お風呂や足湯などで角質をやわらげてから行う。
ただし、濡れてふやけた状態でやすりをかけることは避けましょう。
ふやけた肌に直接やすりをかけると、必要な角質までこすってしまう可能性があります。やすりをかける前には、必ず清潔なタオルで足の水分を拭き取ってから行うようにしてください。
・ 足もやすりも、清潔な状態で行う。
基本的に、やすりの前にクリームを塗ったりする必要はありません。お風呂などで足を洗い清潔にして、しっかり水分を拭き取ってから行ってください。
使用後のやすりはきちんと洗い流し、次回使う時のために清潔に保つようにしましょう。
・ こすりすぎたりや他の部位を傷つけたりしないよう気をつける。
こすりすぎは肌の防御反応を引き起こしてしまい、さらに角質が厚くなる悪循環につながることがあります。かかと以外の部位を傷つけないことも心がけてください。
・ 削るときは往復させず、一方向にこする。
・ 乾燥の激しい部分には目の細かいやすりを使う。
・ やすりをかけた後は、必ず保湿する。
古い角質を削り取り、新しい角層がさらされた状態の肌は、とてもデリケートな状態です。
仕上げは保湿、これは絶対に忘れないようにしましょう。
角質層はとても薄いものですが、肌の“水分保持”に関わり、大事な役割をもっているといわれています。
くれぐれも“お肌にとって必要なもの”をむやみに傷つけてしまわないよう、こすり取るのは古い不要な角質だけと心がけ、丁寧なお手入れを行いましょう。
② 古い角質をこすり落とす方法 ― スクラブ
かかとの角質がかなり厚くなってしまって、保湿ケアだけでは足りない。古い角質を取り除きたい。
でも、削るのはめんどうだし、なんとなくこわい。そんな方にはスクラブによるマイルドなお手入れがおすすめです。
スクラブ入りクリームなどで肌をマッサージして、肌の表面の古くなった角質をこするのです。
角質が厚くなりやすいかかとやひじ・ひざの、週に数回行うようなお手入れ方法をお探しの方にむいています。
スクラブは、ボディ用に売られているものだけでも、アイテムの種類が豊富で、クリームやジェルなど好みのテクスチャーを選べるのがうれしいポイントでもあります。
専用やすりでこするような、目に見える実感は得にくいですが、肌を少しずつ磨く気分でとりいれるのがおすすめです。
角質がそこまで厚くなる前に、日常的にお手入れを続けることで、肌をなめらかにしていきましょう。
2-4 古い角質お手入れ方法(番外編)
ジェルや液に足を浸し、時間をおいてから洗い流すというシンプルな方法で、数日後には、日焼けの皮がむけるように、古い角質層がお手入れできるというタイプの商品があります。
ドラッグストアや通販などで手に入ります。靴下型の袋に足を入れるタイプの使いやすいものなどが話題のようです。
口コミなどにある使用の感想としては、むけていく様に快感を覚える方が多いようです。
ただ、そのむけ様ゆえに、むけていく段階にある数日間は皮がぽろぽろと剥がれて、見た目が良くないという口コミもあります。
お手入れする際は、夏などの素足の季節を避けたり、旅行などで温泉に行く予定があるタイミングを避けたりするとよいでしょう。
不要な角質がむけきった後のお肌は、削ったとき同様にデリケートで乾燥しやすい状態にあります。これらのジェルを使用した場合も、むけきった後はしっかり保湿を心がけ、新たな乾燥を防ぎましょう。
※肌に合わないこともありますので、必ずパッチテスト行い、使用上の注意に気をつけて使用するようにしましょう。
3.かかとがガサガサになる原因
ガサガサの正体は、“本来なら垢となってはがれ落ちるはずの古い角質が堆積した状態”ד乾燥”と考えらえます。
なぜ、本来なら垢となってはがれ落ちるはずの角質が溜まってしまうのでしょうか? 原因は大きく分けて、“外部刺激”と“乾燥”、“肌リズムの乱れ”と考えられています。
外部刺激とは、もちろんかかとが支える体重のことでもありますが、靴が原因で起きる摩擦なども含まれます。肌が外部刺激を受けると、防御反応として、角質が厚くなると考えられています。
乾燥は、季節や室内環境の影響、または裸足で過ごすことなどの影響などで引き起こされます。
また、加えて、重要な要素がかかとにはあります。
かかとには、皮脂腺がないと言われています。皮脂腺がないために、実は、もともと油分が不足して乾燥しやすいと考えられています。
肌リズムの乱れは、加齢やストレス、寝不足、血行不良、乾燥などによって引き起こされると言われています。
ガサガサに悩まされないためには、これらの要因それぞれを対策していくことが重要です。
4.かかとのガサガサを繰り返したくない!4つのポイント
お手入れをしてかかとを柔らげることができたら、そのうるおいと柔軟性を保ち、ガサガサかかとを繰り返さないために、根本原因と予防を意識したお手入れと行動をすることがたいせつです。
美しい素足のために、日ごろから心がけたい4つのポイントをご紹介します。
4-1 冷やさない
冷えによって血行が悪くなると、肌リズムが乱れて、ガサガサを招きやすくなります。
靴下をはくなどして足の冷えを防ぎましょう。靴下を履くことによって乾燥や摩擦から守ることにもなりますので一石二鳥でおすすめです。
4-2 マッサージをする
肌リズムのサポートとして、マッサージなどで血行をよくしてあげましょう。
お風呂に入った時に足首をくるくると回してあげたり、足の裏全体をほぐすようにマッサージしてあげるとよいでしょう。2-1<マッサージしましょう>のマッサージも参考にしてください。
4-3 油分を補う
皮脂腺がないと言われるかかとには水分補給だけでなく、不足しがちな油分を補って油膜を作り、乾燥を防いであげましょう。
毎日でなくてよいので、お風呂上りなどで潤っている肌にマッサージオイルを用いつつマッサージするとよいでしょう。
普段使っているボディクリームなどをかかとにも塗ってあげるのもとてもよいです。
いったん乾燥すると、角質層の構造が乱れて肌がデリケートに傾きやすく、更なる乾燥を招く悪循環に陥りやすいので、意識的に乾燥を防ぐようにしましょう。
4-4 靴下、靴の選び方に気をつける
靴下は、足首を締め付けないものがよいでしょう。血行不良は肌リズムの乱れを招きやすくなると言われているからです。
ムレが気になる人は指先のないサポータータイプのものや、5本指ソックスなどを選ぶとよいでしょう。
靴は、言うまでもありませんが、サイズの合ったものを選びましょう。合わない靴を履いていると、靴の内側で足がずれたりするので、足裏が強い摩擦にさらされてしまいます。
また、ハイヒールなどで常に圧迫された状態になったりするのもよくありません。そういった刺激にさらされると、皮膚がからだを守ろうとして、角質が厚くなると言われています。
摩擦や衝撃をできるだけやわらげるために、裸足で履くのを避けたり、クッション性のあるインソールなどを用いたりするのもよいでしょう。
同じ靴を毎日履いたり、1か所に集中して体重がかかってしまう立ち方や歩き方も、足裏の角質が厚くなる原因です。
体重がかかるうえに、摩擦などの刺激も受けやすい足の裏やかかとは、そもそも体のなかでいちばん角質が厚いと言われています。それ以上に負担をかけないように心がけましょう。
5. かかとのガサガサ まとめ
ガサガサになってしまったかかとに自宅でできるお手入れ方法と、合わせて、美しいなめらか素足のために日ごろから心がけたいことをご紹介しました。
やわらかさを保った足裏、キレイななめらか素足は一日にしてならず、です。
私たちの全身を支えてくれているかかとに、日ごろから愛情をこもった、丁寧なお手入れをこころがけてみてくださいね。
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